2005年4月26日
検索連動型広告 - 媒体・キーワード・広告文の関係
この記事によると、オフィス用品販売のオフィス・デポ ジャパンは、2003年末から本格的にSEM(サーチエンジン・マーケティング)に取り組みはじめました。
オフィス・デポ ジャパン 米国本社流のSEM活用術でネット販売の急成長を実現
http://nikkeibp.jp/netbiz/casestudy/050419_cstudy2/
日本で初めての本格的な広告展開という重要な局面で、オフィス・デポ ジャパンが選んだ手法はSEM(検索連動型広告)だったようです。著名サイトへのバナー掲載やテキスト広告など、他のさまざまな手法を検討した上で、あえてSEM導入を決めた背景には米国本社で既にサーチエンジン広告が成果を上げていたという点があったとのこと。そして同社は日本でも、SEMによって順調に成績を伸ばしているようです。
オフィス・デポ ジャパンが米国本社から学んだSEM活用術には、私たちも学べるところが色々とありますね。ちょっとまとめてみます。
■媒体別にキーワードを選ぶ
オフィス・デポ ジャパンでは「Yahoo! JAPANでは細分化したキーワードではなく、比較的大きな括りのキーワードを重視し、数多くのユーザーの目に触れるように工夫している」とのこと。実際に、Googleで検索してみると「バインダー」、「ホッチキス」、「ステープラー」といった小品目のキーワードで広告が表示されますが、Yahoo! JAPANでは出てきません(2005年4月22日現在)。これはなぜでしょうか?
検索連動型広告(サーチエンジン広告)が表示される「検索エンジン」の主要なものには、Yahoo! JAPAN、Google、MSNなどがあります。中でも圧倒的に人気があるのはYahoo! JAPANで、初心者を含め年齢的にも幅広いユーザー層に利用されているというデータがあります。そこでYahoo! JAPAN(代理店はオーバーチュア)にサーチエンジン広告を出す場合、初心者や幅広い層が検索に用いるキーワードを設定する方が効果的なのです。
一方、Google(アドワーズ広告)のユーザーは、ある程度インターネットを使い慣れた人が多いので、ニッチなキーワードや複数語の組み合わせによる部分一致、完全一致を駆使してキーワードを用意するのが定石だと言われています。
■SEM広告の文章を効果的に
キーワード広告は何かを探しているユーザーが自ら検索した結果に表示されるわけですから、広告の文章も読んでもらえる確率が非常に高い、それがSEM(検索連動型広告)の強みです。そういう有利な状況を、活かすも殺すも「売り文句」次第。「新商品」など目をひく一言が入っているかどうかで、クリック率が大きく変わるそうです。
競合他社の広告文と並んで表示されていることを十分に考慮して、ユーザーが思わずクリックしてみたくなる広告文を作りましょう。時々文章を変えてみるのも効果があるようです。
■リンク先の設定を考える
オフィス・デポ ジャパンの場合、大きな括りのキーワードではトップページにリンクし、細分化されたキーワードはその商品のページにダイレクトにリンクするなど、導線を工夫しているそうです。
「おっ、これは気になる!」と思って広告文をクリックしても、情報満載のトップページに飛ばされてしまったら、気になったものを探し出すのに一苦労。ユーザーのモチベーションを維持して購買に結びつけるには、障害物はなるべく少なく、距離は短くしたほうがいいですよね。ユーザーの検索キーワードが「A」ならば、「A」に関するページ、「B」ならば、「B」に関するページにリンクしましょう。ゴールがぐっと近く、導線は太くなるはずです。
SEM(サーチエンジン広告)は、設定するキーワード、広告文、リンク先などいろいろなポイントで工夫するほど効果が期待できる広告媒体ですね。アークウェブでも、これまでお手伝いしてきたさまざまなSEM広告の企画・運営・効果検証のノウハウを用いて、お客様の特性に合わせた手法をご提案しています。
オーバーチュアやGoogleアドワーズ(AdWords)などのキーワード広告でお悩みの時は、ぜひご相談ください。
カテゴリー: SEM・サーチエンジン広告
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