2018年12月20日
MT案件で毎回お世話になるプラグイン「MTAppjQuery」を、導入者(制作会社)目線で語ってみます
この記事は MTAppjQuery Advent Calendar 2018 の20日目の記事です。
こんにちは、ディレクターの八木です。
技術的な記事が続いているので、本日は箸休めに MTAppjQueryを導入する側(制作会社)目線で MTAppjQuery愛?!を語ろうと思います。
※MT7案件での利用は日が浅いのでMT6とMTAppjQuery旧製品(v1)の組み合わせ寄りの紹介になります。
案件で 毎回使うMTAppjQueryの機能 ベスト3
アークウェブ は Movable Type を使ったCMS構築を得意としており MT案件がとても多いです。 開発案件の ほぼ全件マストで導入するプラグインの一つが今回お話しする「MTAppjQuery 」です。
ご存知の方も多いと思いますが、MTAppjQueryは管理画面を強力にカスタマイズできるプラグインで、お客様に 極力マニュアルレスで快適に投稿していただくのに、とても役立っています(Thank you bit-part!)。 多機能なMTAppjQueryの中から、弊社が必ず使う機能ベスト3を紹介します。
第3位: 入力ラベルの変更とヒント表示、フィールドの並べ替え、表示/非表示の固定機能
第3位は、
- 入力ラベルの変更とヒント表示
- フィールドの並べ替え、表示/非表示の固定機能
です。
特にMT6までは、フィールドが "ブログ記事"や "ウェブページ"といった固定の概念の元に用意されていたので、入力ラベルも固定でした。 実際の用途にあったラベルに変更できて地味に便利です。
また、MTではフィールドの表示・非表示や並びをユーザごとに好きに変えられます。 個人のブログなどのときは大変便利なこの機能ですが、 会社サイトのCMSとして使うときは、運用マニュアルの説明と、実際の投稿画面が食い違う原因になります。 管理画面を同じ状態に保つのにこの機能が活躍します。
また、記事の所属カテゴリによって、投稿画面のフィールドを出し分けたりといったことでもお世話になります。
第2位: 他の記事との関連付け
必ず使う機能 第2位は、他の記事との関連付け機能です。 選んだ記事の順番をドラッグで直感的に変更できて、導入先のお客様にも「おぉーっ」っと喜んでもらえる機能の一つです。 導入が意外に簡単なのもよい点。
第1位: 表形式でのデータ入力欄
堂々の第1位は 何と言ってもコレです。
例えば「画像」と「画像のキャプション」と「説明文」を1セットの情報として扱いたいとします。 MT6のカスタムフィールドは、フィールド同士は独立しているので、 フィールド間の関係性がわかりづらく、また投稿画面上の配置も間延びしがちです。
さらにそうした「画像」+「画像のキャプション」+「説明文」のセットを、 記事ごとに好きなセット数分 入力したいとなると、あらかじめ上限セット数分カスタムフィールドを用意するか(平安時代の巻物のように管理画面が長くなりますww) 、お客様にHTMLで直書きしていただくとか、そういった事態になってしまいます。 これをMTAppjQueryは一気に解決してくれる。大感謝な感じです。
この表形式でのデータ入力、素晴らしいのですが サイトのリニューアルや初期構築のときに一つだけ注意点があります。
表形式で入力したデータは、JSON形式で保存されます。 サイトのリニューアルや初期構築のときは、大量の記事をCSV一括投稿ツールで一括投稿することがよくあります。 表形式入力フィールドのデータはJSONに整形する必要がありまして、そこだけ一手間要します。
弊社で対応する場合は、簡単なスクリプトを組んだり、テキストエディタの正規表現使いまくりで整形することが多いです。 面倒と言えば面倒なのですが、定型処理なので難易度はそう高くないですし、公開後のフェーズでお客様自身が大量一括投稿することはほぼないので、MTAppjQueryプラグイン自身にJSONをどうかする機能をつけてほしい訳ではないです。
MT7でのMTAppjQuery(V2)で期待している機能
MT7ではデータの持ち方がコンテンツタイプメインとなり、若干状況が変わりました。 今まで述べたベスト3のうち 第3位と第2位は MT7本体でできるようになった部分もあるので少し出番が減るかもしれません。 反対にすごく期待しているのが、マルチフィールド機能です。 実案件で近々お世話になる予定でいます。
せっかくだから要望など
というわけで、毎度お世話になりっぱなしのMTAppjQueryです。 サポートも速くて、技術的な質問にも 赤道の向こう側から丁寧な回答が届きます。
一つだけおねだりを言っても良いならば、 いつでもフル・ドキュメントが参照できるといいなーという点ですね。 v1 はフルドキュメントの閲覧権限がライセンス購入後 半年間で、v2でもサポートライセンスの有効期間中のみな点が少し不便に感じます。
というのも、 案件スタート前の提案段階や、初期の要件ヒアリングフェーズで、「あれ、これはMTAppjQueryがあれば出来たっけかな?」と調べたい時があるんですよね。導入検討材料としてドキュメントを参照したいっていうケースです。仕様の詳細確認にはドキュメントを見るのが一番確実な方法なので。 納品後しばらく時間が経ってから、追加改修の検討時にもフリーで見られると嬉しいですね。 (あくまで個人的な希望デス)。
ちょっとまとまりのない記事になってしまいましたが、 今後も手放せそうにない MTAppjQuery、引き続きどうぞよろしくお願いします。
カテゴリー: CMS・MovableType
タグ:
« 前の記事:「Zen Cart 1.5.6」がリリースされました(Zen Cart.com公式情報から)
» 次の記事:年末年始休業のお知らせ(2018年~2019年)
アークウェブの本
Zen Cartによるオンラインショップ構築・運用テクニック―オープンソース徹底活用
内容充実のZen Cart公式本(v1.3対応)がついに発表です。アークウェブのスタッフをはじめZen-Cart.JPの中心メンバーが共著で執筆しました。続きを読む
新着はてブ
カテゴリー
- Shopify(ショピファイ)オンラインショップ構築
- NGO・NPO向け情報
- スマートフォン
- だれもが使えるウェブコンクール
- mixiアプリ
- OpenSocial (システム開発)
- アークウェブのCSR
- A-Form, A-Member, A-Reserve(MTプラグイン)
- Ruby on Rails(システム開発)
- necoったー
- Miqqle
- WebSig24/7
- ecoったー
- ビッグイシュー(The Big Issue)
- CSR(企業の社会的責任)
- マッシュアップ
- RIA (システム開発)
- セキュリティ(システム開発)
- 唐松(アクセス解析)
- Ajax (システム開発)
- テスト(システム開発)
- データベース
- PukiWiki
- Web 2.0
- SEO・サーチエンジン最適化
- XP・アジャイル(システム開発)
- Web・ITニュースクリップ
- Webアクセシビリティ
- Webデザイン
- SEM・サーチエンジン広告
- Webユーザビリティ
- CMS・MovableType
- Zen Cart(オンラインショップ構築)
- Snippy(SNS・ソーシャルブックマーク)
- アークウェブ
- オープンソース
- CMS(コンテンツマネジメント・システム)
- Webマーケティング
- AMP
- SNS