アークウェブのブログ

既に導入されてご活用中のサイトも多いでしょうが、Google Analyticsは無料とは思えないパワフルなアクセス解析ツールです。とりわけECサイトの場合、「e コマース分析」機能を使うとショップ運営に有用な実に様々なことがわかるようになります。

日ごとの収益額や購入者数 / コンバージョン率（訪問者あたりの購入者の割合） / 新規訪問ユーザ・リピート訪問ユーザの割合 / 平均注文額 / 購入ユーザ（or 商品送付先,請求先）の地域 / 店舗ごとの売上 / 商品ごとの売上 / 商品カテゴリごとの売上 / 商品×国や地域との関連性 / 商品と検索キーワードの関連性 / 流入サイト（検索エンジン）との関連性 / リピーターの購入間隔 など

さて、eコマース分析を可能にするには、注文完了ページ（Google Analyticsでは「領収ページ」と呼んでいます）に、購入内容付きのトラッキングコードを生成するよう設定する必要があります。実際にはカートのテンプレートを改編して、データ変数を埋め込む作業をするのですが、Zen Cart1.3では嬉しいことにプログラムやテンプレートを書き換えなくても簡単にGoogle Analyticsに対応できるモジュールが公開されています。

ネタ元は本家zen-cart.comのコミュニティで、
Zen Cart Support > Google Analytics > Google Analytics Integration
http://www.zen-cart.com/forum/showthread.php?p=248754

ここからモジュールをダウンロードし、readme.txtに従っていくつかのファイルをアップロード後、「追加設定・ツール」＞「SQLクエリ実行」 で googleanalytics.sql（←モジュールに同梱）を実行させます。
これで「一般設定」に「Google Analytics configuration」というメニューが生成されインストール終了です。

次に、
「Google Analytics configuration」で、埋め込むコードの設定をします。

一般設定 ＞ Google Analytics configuration

　・Analytics Account:
　　UA-XXXXXX-X（Google Analyticsで発行されるアカウント番号を入力）
　・Target Address:
　　地域分析に使うデータとして、customers（購入ユーザの登録住所） / delivery（商品送付先）/
　　billing（請求先住所）のどれを使うかを選択する
　・Affiliation(option):
　 支店別分析をしたい時用に支店コードを入力
　・Use sku/code:
　 商品の認識番号として商品ID（ZenCが自動生成する番号）か商品型番（運営者が入力する番号）の
　 どちらを使うか選択します

ここまで行うと
注文完了ごとに、以下のような情報をZen CartからGoogle Analyticsに投げるようになるわけです。
　●ユーザ情報および店舗情報として、1回の注文あたり
　　注文ID / affiliation / 合計金額 / 税 / 送料 / 配送先（or請求先orユーザ住所） /
　　同 都道府県 / 同 国名

　●購入商品情報として、購入商品数分だけ
　　注文ID / 商品コード（or商品型番） / 商品名 / カテゴリ / 単価 / 購入数

あとは、Google Analytics側で「e コマース ウェブ サイト」を"はい"にすると分析可能になります。

＜参考サイト＞
Google Analytics help: e コマース トランザクションを追跡するにはどうすればよいですか。
http://www.google.com/support/analytics/bin/answer.py?answer=27203&hl=jp

Zen Cart Support > Google Analytics > Google Analytics
モジュールを使わないで対応する方法（上記モジュールは1.2系に対応していないようなので）
http://www.zen-cart.com/forum/showthread.php?p=159558
http://www.zen-cart.com/forum/showthread.php?t=46659