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CMS「Etomite(エトマイト)」の柔軟性・拡張性は?~(3)管理機能編

2005年5月18日

CMS「Etomite(エトマイト)」の柔軟性・拡張性は?~(3)管理機能編

投稿者 八木

bnr_etomite.jpg

オープンソースのCMS(コンテンツ管理システム) "Etomite"の3回目は、
変化に対する柔軟性や拡張性はあるか?というあたりを中心に評価していきます。

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(3)変化に対する柔軟性や拡張性はあるか?
Webサイトは、会社の事業活動と連動したPDCAサイクル(Plan 計画 -Do 実施 -Check 検証 -Action 改善)を繰り返して発展していきます。

CMSを導入するからには日常の更新頻度が高いのはもちろんでしょうが、運営していく中でのもうちょっと大きな変化、例えばサイトの構成を再編したり、トップページにおけるコンテンツの重み付けを変えたり(デザインリニューアル含め)、キャンペーンを行うために特別ページを設けたり、などが発生してきます。また、社内のWeb更新・リリース体制は会社ごとに全く違いますし、組織変更があれば途中で変わるかもしれません。
こうした変化に対する柔軟性や拡張性を、Etomiteは持っているか、ということです。といっても、単なる多機能、「いじり倒せば何でもできます」的な拡張性では、ビジネスでは使えないことはいうまでもありません。


■ツリー構造(ドキュメントの親子関係)を変える
Etomiteでは、通常のページを「ドキュメント」、ドキュメントの中でも自分に子(や孫)ドキュメントがぶら下がっている場合は「フォルダ」と呼んで区別しています。「フォルダ」は入れ物と誤解しそうですが、単純に子がいるかだけの違いのようで、自分自身もページとして情報を持つことができます。

下のようなサイト構成を例にすると、「製品とサービス」や「アークウェブについて」はドキュメント、「会社情報」はフォルダということになります。


トップページ
 ├ 会社情報
 │  ├ アークウェブについて
 │  ├ アクセスマップ
 ├ 製品とサービス
 ├ アクセスログ活用サービス『唐松』とは



ではドキュメントをフォルダにするのはどうすればよいでしょうか?
例えば、今までトップページ直下に単独で配置していた『唐松』ページを、他の商品ページと並列に「製品とサービス」配下にまとめたい、などというケースです。

まず、管理パネルの左下にあるツリーの中から、「唐松」ページを選択し、「移動」をクリックします。親を選択するよう促されるので、左下のツリーから親にしたいドキュメント(あるいはフォルダ)をクリックします。この例だと「製品とサービス」をクリック、ですね。
※「編集」画面でも親をクリックすることで親子関係を変更できます。

これで下記のようなツリーに変更されました。「唐松」は「製品とサービス」の子ドキュメントになり、「製品とサービス」ページは自動的にフォルダに変わります。


TOPページ
 ├ 会社情報
 │  ├ ドキュメント1
 │  ├ ドキュメント2
 ├ 製品とサービス
 │  ├ アクセスログ活用サービス『唐松』とは


■コンテンツの順序を変える
まず、各ドキュメントを編集状態にします。次に、「公開、キャッシング、概観」欄の「メニューインデックス」項目に並び順を数字で指定します。

インデックス番号が0なら一番上、数字が大きくなるほど下です。同じインデックス番号同士ならドキュメントIDが若い方が上になります。


■トップページを変更する

サイトのトップページ(http://www.~/Etomite設置ディレクトリ/で表示されるページ)をどれにするかは、[管理 > Etomite設定] の「サイトスタート」項にドキュメントIDで指定することができます。


■期限付き公開機能
企業用CMSとしてはぜひ欲しい機能ですが、Etomiteもまたページ単位で公開/非公開の日時指定ができます

また、サイトのメンテナンス中などの理由で一定期間サイトを閉めておきたい場合の「サイト閉鎖中メッセージ」表示機能もあります。


■リリース体制
最後に、Etomiteのユーザ管理について触れておきましょう。
コンテンツのレビュー・承認プロセスは会社によって多様で、書いた本人が即リリースできる会社もあれば、担当者が記事を書き、3部門の上司がチェックしてはじめてリリースできるような会社もあります。テンプレートの編集は社外のデザイナーが行うかもしれませんし、IRコンテンツを他部署のWeb担当者が勝手に編集できても困るでしょう。つまり、どのユーザーはどんな作業ができるかを制御することは企業サイトの運用上重要ですね。

Etomiteのユーザー管理では、まず「権限」グループに対して何ができるかを定義します。各ユーザーはどの「権限」グループに所属するかで、“できること”が決まります。誰がどんな作業をしたかはログに残ります。

その他に、「アクセスパーミッションの使用」がYESになっていれば、どのページをどのユーザーが編集できるかの制御が可能となります。こちらもユーザーごとに「このページとこのページ」と個別指定するのではなく、「ドキュメントグループ」に対してアクセス可能な「ユーザグループ」を指定する、各ユーザーは所属するユーザグループを指定するという2段階で制御します。


以上、Etomiteの機能の一部をかいつまんでご紹介してきました。

CMSとしてのEtomiteは、インタラクティブ性が強いサイト(コミュニティ・ポータルサイトなど)よりは、企業サイト(どちらかというと静的な情報発信サイト)への適用に向いているツールです。

Webサイトを「ビジネスの道具」と捉え、SEO/SEMなどでアクセス向上に努め、タイムリーな情報発信を行い、アクセスログなどから得られる検証結果を地道にWebサイト更新に反映させていこうと考えている企業Webマスターにとって、Etomiteはとてもよい選択肢の一つだと思います。

アークウェブでは、お客様企業のビジネス環境、Webサイトの目的(ビジネスゴール)などを踏まえてEtomiteをはじめとするCMSツール導入のご提案やインストール、カスタマイズのお手伝い、導入後のサポートなどを提供いたしております。
CMSの導入を検討される際には、どうぞお気軽にご相談ください。

投稿者 八木 : 2005年5月18日 18:11

カテゴリー: CMS(コンテンツマネジメント・システム) , オープンソース

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