2005年10月20日 GYM(Google, Yahoo, Microsoft)はWeb2.0時代をこうして生き抜く
コンサルタントであるJeff ClavierがやっているSoftware Onlyというブログは結構前からチェックしていますが、彼の"My first ZDNet column: Innovation 2.0" というエントリー経由でZDNetのコラムを読みました。
Innovation 2.0: Why Web 2.0 companies might have to flip to avoid being flopped | Between the Lines | ZDNet.com
http://blogs.zdnet.com/BTL/?p=2029
要旨はこんな感じ。
GYM(Google, Yahoo, Microsoft)などのエスタブリッシュなプレーヤーは、Web2.0にどう適応しているか? 彼らが最初の頃リリースしたサービスは的外れだったが、だんだんピントが合ってきた。そして何より重要なのは、彼らは(ベンチャー企業に比べ)成功に欠かせないスケーラビリティを容易に解決できてしまう巨象だということだ。
以下は、大意を掴むためにコラム本編を抜粋・超訳したもので、体裁は整ってないことをお断りしておきます。
The industry commentaries have already stated that "build to flip" was a very risky endeavor, especially as the number of "feature startups" increases exponentially in a number of clusters (bookmarking, media sharing, mashups of all sorts). However, there are cases where a short term exit might not be such a bad thing. Here is why.
ビジネスの評論家たちは、大企業がWeb2.0的なサービスを持つスタートアップ企業を買収するのはリスクが高いと指摘するが…と続く。
ちなみに"build to flip"とは、Business 2.0にOm Malikという人が書いた記事から来ている表現らしい。
Techdirt:Can You Successfully Build To Flip?
http://www.techdirt.com/articles/20041001/065216.shtml
MySpace、Skype、Facebookは既に"escape velocity"(重力脱出速度)状態にあり、つまり追随不可能な成功レベルにまで達していて、
Interestingly, technology had nothing to do with the differentiation at all,
興味深いことに、テクノロジーは差別化にはまったく関係がない。
しかしコミュニティに対するサービスであれば、誰かが既に築いたユーザー基盤や巨大なネットワークが必要だ。ネットワークとは誰か? GYM(Google, Yahoo, Microsoft)だ。彼らはこの1年黙って座っていたわけではなく、MSN Spaces、Yahoo 360、Google Maps、MSN Visual Earthなどの新しいサービスをリリースしてきた。
これまで技術とビジネスの世界では、「イノベーションのジレンマ(innovator's dilemma)」が通用してきた。が、Web2.0の世界では違う。
Innovation 2.0 is a context in which large companies take on ideas and develop new products and services using the same tools as fledgling start-ups (LAMP, Ajax and stuff…), and release them within six to twelve months of the first mover.
大企業がひよっこ企業同様に、LAMPやAjaxといった環境・技術でモノやサービスを創り上げ、6~12ヵ月の間にリリースする、それがInnovation 2.0だ。
Googleの社員は3000人。彼らは業務時間の20%は私的なテーマの研究に費やしていいのだから、それは600人の精鋭軍団がイノベーションに投入されているのと同じなのだ。Yahoo!も""Friday Fun"という制度でエンジニアに同じことをさせている。
また両社とも"Founders awards"を設け、ベストなチームに凄い額のボーナスを贈ることで、社内起業のメンタリティを育てている。
GoogleはDodgeBallを、Yahoo!はUpcoming.orgを、種まき期(seed stage)のスタートアップ企業として安く買収した。買収された彼らは、豊富な開発資源を手に入れた。
アーリーステージ(early stage)、つまり1~2年の運営のあとで行われた買収では、創業者はプロジェクトメンバーにDNAを植えつけるために1~2年留まる。
などなど。
「お砂場企業」という個人的なテーマに照らすと面白く、大企業のWeb2.0への適応は「R&D」と「買収戦略」が鍵だ、と読み取りました。
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