志田です。
前回からだいぶ時間が空いてしまいました。すみません。
今回は「すぐできZen Cart」と「Zen Cart日本語版」の関係についてまとめます。
私たちはZen Cart日本語版の開発やメンテナンスにこれまでずっと携わってきました。
その点をご存知の方で、今後アークウェブはすぐできZen Cartにだけ注力し、日本語版は一切何もやらなくなるんじゃないだろうか...と懸念される方もいらっしゃるのではないかと思うのですが、そのようなことはありません。
私たちはZen Cart日本語版の保守(セキュリティ対応、バグフィックス、バージョンアップ追随)や、サイトの改善などにも今後も携わりながら、このすぐできZen Cartのプロジェクトも進行していきたいと考えています。
経緯をご存知ない方は、では、どうしてZen Cart日本語版と別のプロジェクトとして進行しているのか、と言う点を不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。
私たちはZen Cartの弱点である、
- 管理画面の使いにくさ
- 最近では当たり前となっているような機能がモジュールの追加導入でしか対応できない点(ゲスト購入、ケータイ対応など)
- しかもそのモジュール導入が敷居が高かったり、有償のものもある、という点
を改善しようと考えており、最初はZen Cart日本語版に直接その機能を追加したいと考えていました。
しかし、コアメンバーの話し合いの中で、
- 「Zen Cartそのものはシンプルに保つべきだ」
- 「Zen Cart.JPとして新機能の開発を行うべきではない」
という意見が多かったため、Zen Cart.JPとは別の新規プロジェクトとして「すぐできZen Cart」を立ち上げて進行することになりました。
前回お話したように、「すぐできZen Cart」はZen Cart日本語版に数多くのモジュールを追加し、Zen Cartをより使いやすく高機能にしたものです。そのため、すぐできZen Cartに入っているモジュールの多くは、そのままZen Cart日本語版でも利用できます。
一方ですぐできZen Cartではモジュールの管理のための「addon_modules(アドオンモジュールス)」という機構を採用しています。この仕組みを使うことで、たとえばiPhoneやAndroidケータイでApp Store/Android Marketでアプリをダウンロードしてインストールできるのと同じように、
- 管理画面上でインストールされていないモジュールを「検索」をする
- 管理画面上でインストールしたいモジュールを選んで「ダウンロード」する
- Zen Cart自身がモジュールをダウンロードして、自分のプログラムの中に組み込む
- 管理画面にそのモジュールの設定画面が自動的に追加され、設定ができるようになる
といったことが実現できるようになります。
(「addon_modules」はリキッドシステムテクノロジー株式会社の佐々木さんが開発しました!)
すぐできZen Cartは、その本体の配布だけでなく、本体に組み込まれている個々のモジュールの配布もしていく予定です。
ですので、Zen Cart日本語版を導入済みの方も、
- addon_modulesを組み込み
- addon_modulesを使って管理画面でモジュールを検索してインストール
とすることで、すぐできに搭載されている便利なモジュールをかんたんに利用することができるようになっていくと思います。
このように、私たちはすぐできZen Cartの開発を通じて、Zen Cart市場そのものの活性化にもつなげていきたいと思っています。
次回は、「addon_modules」の仕組みにより詳しくついてお話しする予定です!
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