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多言語フォーム(2) - 言語ファイル作成・編集方法

多言語フォーム(2) - 言語ファイル作成・編集方法

A-Formはデフォルトで日本語, 英語のフォームを作ることができます。
また、言語ファイルを用意することによって日英以外の言語に対応したフォームを作ることができます。ここでは、言語ファイルの作成・編集方法について説明します。

言語ファイルの作成

日英以外に、対応言語を追加したい場合は、
mt/plugins/AForm/lib/AForm/L10N/ 配下に、{LANG識別名}.pm の名前で言語ファイルを追加します。既存の ja.pm のコピーを元に、必要箇所を編集するのが確実です。

言語ファイル命名ルール

日英のみファイル名が予約名として決まっています。

* ja.pm ・・・日本語(default)
* en_us.pm ・・・英語(default)

日英以外の言語は特に命名ルールがありません。
拡張子より前の部分は、フォーム作成時の言語選択のプルダウンでそのまま使われます。

例えば、フランス語用の言語ファイル [fr.pm] を追加して、
新たにフォームを作成すると、言語選択のプルダウンは

    使用言語  [ 日本語  ▼]
           英語
           fr   ←追加される。

となります。

■言語ファイルの編集

言語ファイルの冒頭は、次のように書かれています。

    package AForm::L10N::ja;    ←ja を fr に変更
    use strict;
     package AForm::L10N::en_us;
    use vars qw( %Lexicon );

その後ろに続く、

    %Lexicon = (
    # plugin setting

から、

    );
    1;

の間に

    'Confirm' => '入力内容を確認する',    ←最後のカンマを忘れない 

のように1行1項目式に書いていきます。

ja.pm、en_us.pmともに、既存項目については左側(上記例では'Confirm'部分)
は修正しないでください。
プログラムやテンプレートで左側の文字列を参照しているので
書き換えるとその言語の表示が出てこなくなります。

テンプレート側では、

    <input type="submit" name="Submit" ...
        value="<__trans phrase="Confirm">" />
        ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

のように書くと、該当言語の右側部分に置き換えられます(上記例だと
日本語フォームなら value="入力内容を確認する" と出力されます。

項目は任意に追加することもできます(全部の言語ファイルに追加してください)。
次項のメッセージ出し分け例でも、
項目追加を使っていますのでご参考になさってください。

ワンポイント

<1ポイント>日本語言語ファイルの 578行目付近にある、

    'ja' => '日本語',
    'en_us' => '英語',
    'ch_en' => '中国語',

に、

    'fr' => 'フランス語',

を追加すると、前述のA-Form言語切り替えのプルダウン部分が
日本語表記になります(MT管理画面を日本語にしている場合)。

    使用言語  [ 日本語  ▼]
           英語
           フランス語   ←日本語で表示される。

注意点(MT本体が対応していない言語の場合)

言語の切り替えはMTの仕組みを利用しているので、MT本体が対応していない場合に
切り替えがうまくいかないことがあるようです。

切り替え失敗時、現象としては、

  'Confirm' => '入力内容を確認する',

の左側の文字列がそのまま表示されてしまうので、パッと見では
英語フォームのような表示になります。

<対応方法>

(MTインストールディレクトリ)/lib/MT/L10N/ 配下に、
目的の言語の 言語ファイル を追加することで切り替えできるようになります。

具体的には、イタリア語(it)に対応したいとしたら、
上記ディレクトリにある ja.pm をコピーし、it.pmにリネーム。

冒頭の

package MT::L10N::ja;

部分の ja をit に変更。

とします。
とりあえず、これだけでフォームのイタリア語切り替えができるようになります。

言語ファイルを使ったメッセージ出し分け

例えば、入力ページにおいて [確認する]を画像ボタン化し、かつ言語によってaltや画像ボタンファイルを出し分けしたい場合は、次のように書きます。

mt/plugins/AForm/tmpl/aform_form.tmpl 92行目付近
オリジナルのソース

    <div class="submit">
        <input id="aform_btn_confirm_<mt:var name="aform_id">" type="submit" name="Submit" value="<__trans phrase="Confirm">" />
    </div>


書きかえ例

    <div class="submit">
        <input id="aform_btn_confirm_<mt:var name="aform_id">"" type="image" name="Submit" src="<__trans phrase="btn_Confirm">" alt="<__trans phrase="Confirm">" />
    </div>
</pre.
ここで、
[btn_Confirm]は新たに言語ファイルに追加しています。
言語ファイル側の追加例は以下のようになります。
*mt/plugins/AForm/lib/AForm/L10N/ja.pm*
<pre>
    'Confirm' => '入力内容を確認する',           ←追加行
    'btn_Confirm' => '/images/ja/common/btn_confirm.gif',   ←追加行

英語の言語ファイルも同様に、
mt/plugins/AForm/lib/AForm/L10N/en_us.pm

    'Confirm' => 'Confirm the details you entered',
    'btn_Confirm' => '/images/en/common/btn_confirm.gif',

A-Formの入力画面, 確認画面tmplにおける言語判別

フォームの言語判別に使える変数として
* [aform_lang] フォームの言語
 例: としたとき戻り値はそれぞれ 日本語なら'ja', 英語なら'en_us'
* [aform_path] フォームが設置されたページのパス

等があります。

参考: A-Formドキュメント>確認画面やエラー画面で使える変数
https://www.ark-web.jp/movabletype/blog/2011/07/aform_getvar.html

これらの変数を使ってフォームの指定言語に応じて、
ヘッダ, フッタ, cssなどを出し分けることが可能です。

例)mt/plugins/AForm/tmpl/aform_confirm.tmpl

<mt:If name="aform_lang" eq="en_us">
	<$mt:setVar name="my_title" value="enquete (confirm)"$>
	<$mt:Include module="HTMLヘッダー(英語)"$>
	<$mt:Include module="ヘッダー(英語)"$>
	<$m:Include module="グローバルナビ(英語)"$>
<mt:Else>
	<$mt:setVar name="my_title" value="アンケート(確認)"$>
	<$mt:Include module="HTMLヘッダー"$>
	<$mt:Include module="ヘッダー"$>
	<$mt:Include module="グローバルナビ"$>
</mt:If>

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