本記事は Movable Type Advent Calendar 2025 の 21日目の記事です。
Movable Type はこの秋、めでたく MT9 へメジャーアップデートしましたね。 それと同時に MT7 が EOL を迎えたこともあり、今年後半はアークウェブでも MT7 環境から MT8 / MT9 へのバージョンアップ をたくさんお手伝いさせていただきました。
さて、弊社ではこれまで、MT用プラグイン Aシリーズ を主力製品として開発・販売してきましたが、実はAシリーズ以外にも、
「なくてもなんとかなるけど、あれば結構うれしい」
そんな立ち位置の お役立ち系 MT プラグインをいくつか GitHub 上で公開しています。
MT9 のリリースを機に、これらプラグインについて改めて 動作検証・アップデート対応を行いました。本記事では、各プラグインについて簡単にご紹介しつつ、MT9 対応状況をお伝えしたいと思います。
—MT9 対応版:v1.2.0(※12/22 GitHub 公開予定)—
Tagging Helper for ContentData は、Movable Type のタグ入力をサポートするプラグインです。
既存のタグを入力候補として一覧表示し、クリックするだけでタグを入力できるため、
といった効果があります。
タグ候補の表示方法は、次の 3 パターンから選択できます。
コンテンツ量が増えてくるとタグ管理は意外と悩みどころですが、 編集画面で自然に入力支援が効くため、運用負荷を下げやすいプラグインです。
なお、本プラグインのベースとなった 「Tagging Helper(コンテンツタイプ非対応版)」は、 MT8 以降はメンテナンス対象外とします。今後は Tagging Helper for ContentData をご利用ください。 記事・ウェブページについては、従来版とほぼ同じ感覚でお使いいただけます。
—MT9 対応版:v1.1(※12/22 GitHub 公開予定)—
ImportAuthor は、CSV ファイルを使って ユーザーを一括登録・更新できるプラグインです。 今回のバージョンアップで MT8 / MT9 に対応し、さらに次の機能が追加されました。
エクスポート機能などは持たない インポート専用の簡易版ではありますが、
といったケースでは、かなりの時短ツールになると思います。
—MT9 動作確認済み—
Movable Type には標準で MTEntryPrevious / MTEntryNext タグがありますが、 記事に複数カテゴリが指定されている場合、
「どれか1つでも同じカテゴリなら前後関係に含まれる」
という挙動になります。
EntryPrevNext2 は、これを少しだけ厳密にして、
メインカテゴリが同じ記事のみを 「前へ / 次へ」の対象にする
というタグ MTEntryPrevious2 / MTEntryNext2 を提供するプラグインです。
連載記事やカテゴリ単位での回遊を重視したい場合に、 「ちょうど欲しかった挙動」になることが多いと思います。
—MT9 動作確認済み—
Native LazyLoad は、img タグに
loading="lazy" 属性を自動追加することで、
ブラウザ標準の Lazy Load(遅延読み込み)を有効化するプラグインです。
という点がメリットです。
対応している投稿フォーマットは以下のとおりです。
※ Markdown には非対応ですのでご注意ください。
—MT9 動作確認済み—
AmpConvert は、AMP ページ生成を支援するプラグインです。
img タグや YouTube 埋め込みコードを AMP 用タグに変換といった処理を行ってくれます。
最近は AMP プロジェクト自体がやや落ち着いてきており、 利用機会は減っているかもしれませんが、 MT9 でも問題なく動作しています。
AMP 運用中の方は、よろしければ引き続きご活用ください。
以上、Aシリーズ以外で弊社が GitHub 公開している Movable Type 用プラグインの MT9 対応状況をご紹介しました。
このほかにも弊社では、
なども行っています。
「MTでこんなこと、できないかな?」
といったご相談がありましたら、 どうぞお気軽にお問い合わせください。
それでは、少し早いですが――
みなさま、素敵なクリスマスを ✨✨
そして、良い MT ライフをお過ごしください!