3分で読めるNGO/NPOウェブ活用:ウェブは基本的に怪しい。だから「ソーシャルプルーフ」を載せてみては?

日本のNGO/NPOのウェブサイトの多くに足りていないもの、それは「 ソーシャルプルーフ 」なんじゃないでしょうか? (「ノンプロフィット団体の魅力的なFacebook投稿5つのタイプ( 5 Types of Engaging Nonprofit Facebook Posts )」という記事を読んでいるときにふと気づきました。)

ソーシャルプルーフ(Social Proof 社会的証明)とは、こういうものです。

あるものに対して賛同者が多くなるにつれて、そのあるものが信頼性を持つようになること。社会心理学の用語のひとつ。 自分が何かの決定を下す時に、他者の意見を参考にするという心理。他の誰が高い評価をしているものを購入すれば、自分だけが損をしたという感情を抱く必要がなくなる。

ソーシャルプルーフとは - はてなキーワード

この「社会的証明」をウェブサイト上で担保するためには、たとえば以下のコンテンツが役立ちます。

具体例を少し見てみましょう。

「イーデザイン損保」のサイトから。中立的な機関の格付け、顧客アンケートの結果を載せていますね。

「ORIGAMI」という決済サービスの例。実際の顧客の顔を見せ、また売上アップを数字で示しているのが効果的です。

最後に非営利団体(NGO/NPO)の例。Word Visionのサイトからですが、この団体への寄付を集めるためにがんばっているサポーターを紹介しています。
こういう人たちが実際にやっているなら…と背中を押す効果があるでしょうね。

これはとても強調しておきたいのですが、ウェブサイトを訪れるユーザーは、基本的に 猜疑心を持って(“怪しそうだ”という思いを持って)そのサイトを閲覧しはじめます 。それを拭い去るために、ソーシャルプルーフは有効なわけです。

(なかなか難しいことですが)自団体のサイトをまったく前提知識がない人の目で閲覧してみましょう。サイトからの寄付など何らかのアクションを起こしてほしいとき、“こんな情報がないから不安だな”という点をソーシャルプルーフを使ってうまく補っていく。そんな視点をもって改善するといいと思います。