NGO・NPOのウェブとソーシャルメディア活用:2017年に向けたアドバイス

2016年もあと1ヵ月と少しですね。NGOやNPOなど非営利担当者の皆さん、動きの速いウェブやソーシャルメディアの活用、今年はうまく取り組めましたか?
今回は「NGO/NPOの2017年のウェブサイト改善やソーシャルメディア活用に役立つアドバイス」という切り口で記事をピックアップしてみました。

2017年に向けてウェブを見直そう

「あなたの団体サイトは2017年への準備はできてますか?」という記事から。これらの質問に「No」が一つでもあれば、サイトリニューアルを検討すべきだというアドバイスです。

(travel oriented CC BY-SA 2.0)

  1. レスポンシブデザイン対応になっているか?(多様なデバイスでの閲覧が可能になっているか)
  2. 画像はじゅうぶん大きく、クオリティーはいいか?(少なくとも400 × 250px以上に、という指摘)
  3. サイトの階層構造は深すぎないか?(トレンドは深い構造より一ページに多くの情報を載せること)
  4. 古く賞味期限切れのページ、アクセスがほとんどページが溜まっていないか?

via Is Your Nonprofit Website Ready for 2017? | npENGAGE

2017年のソーシャルメディアを使いこなすポイント

2017年にFacebookやTwitterなどの人気ソーシャルメディアを使いこなすポイントを、新たな機能追加の予測と共に解説している記事。特に日本のNGO/NPOでも対応は必須といえるFacebookについての指摘を拾っておきますね。

その他、Facebookはテレビで閲覧できる機器、VR、360度ムービーなども強化しそう。こういったトレンドに素早く対応できると新たなユーザー層と出会えそうですね。

via 24 Predictions for Social Media and Social Media Marketing in 2017 | Social Media Today

ウェブ構築でずっとなくならない10のミス

ウェブのユーザビリティーやユーザーエクスペリエンスの世界でとても有名なNielsen Norman Groupから、実際の調査に基づくウェブサイト設計・構築の「10のミス」を見ておきましょう。

  1. 探しているコンテンツが予想できない場所にある(例:カテゴリー名が不親切など)
  2. リンク名やカテゴリー名が紛らわしく、違いがわかりづらい("What We Do"と"How We Do It"の違いって?)
  3. まとめて読みたい関連情報が散らばっている(ページ間に「関連リンク」を)
  4. 情報を読むために繰り返しクリックを強いられる構造(階層が深すぎませんか?)
  5. 価格などその場で知りたい情報が隠されている
  6. マイクロサイトが乱立し行き止まりが起こる(ユーザーは別サイトに遷移したと気づきにくい)
  7. 検索機能が貧弱である(ユーザーの検索ログを見直そう)
  8. 検索結果のカテゴリー分けや絞り込み機能に問題がある
  9. 情報が溢れすぎている
  10. メニューやリンクの装飾が華美であるため広告と間違いやすい(ユーザーはしばしば無視する)

via Top 10 Enduring Web-Design Mistakes

ウェブで大ブレイクする画像の特徴

著名なバイラルメディアBuzzfeedで特に大きな反響を呼んだ画像を選び、その理由を考察した記事。実例豊富で説得力があります。

“面白画像”がNGO/NPOに何の関係があるのか? と疑問に思うかもしれません。
しかし、 一目瞭然でわかり、シェアされやすい画像にデータや主張をコンパクトに詰め込むことができればより多くのネットユーザーに届く可能性があるのです 。真正面から主張する前に、画像に載せたらどうか? を考えてみては。

via Most Popular Buzzfeed Images: Why They Went Viral

繰り返すことのパワー

せっかくキャンペーン用ページやブログ記事を公開しても、シェアされず読まれないのでは意味がありません。そこで英語圏の著名メディアは、ページを公開したら「Twitterなどで繰り返し宣伝する」というシンプルな方法を取っているそう。
しつこいのでは? と感じるかもしれませんが、ネットユーザーのチェック頻度はまちまちなので、いい方法かもしれませんね。

via Five Big Brands’ Strategies for Recycling Social Media Updates

VR(ヴァーチャル・リアリティー)の力

グリーンピースが2016年夏に、同団体として初めて行ったVR(ヴァーチャル・リアリティー)キャンペーン"A Journey to the Arctic"は、気候変動によって変化していく南極の自然環境を疑似体験できるもの。

街頭で3分半のビデオを体験してもらうと「 ほとんどの人が驚き、運動へのサポートを表明した 」そうです。
専門家は、VRには感情移入を増やし行動を変容させる効果があると指摘。新しい技術・表現方法が登場したときは、必ずチャンスがあるはずです。こういうケースに注目しておきたいですね。

via Virtual reality gets real in latest campaigns