NGO、NPO、公益法人などノンプロフィット組織のウェブサイト活用やソーシャルメディアへの取り組みに役立つ記事は、それらの活動が盛んな英語圏で多数見つけることができます。定期的に情報収集している中から特に参考になるものをピックアップして紹介します。
今回は2014年2月分です(…公開は3月末ですが)。
現在の支持者や将来支持者になってくれるかもしれない人にあなたの団体の価値を訴えるコンテンツをつくることは、当然ながらとても重要です。この記事では、その狙いに沿ってコンテンツの有効性を高める4つの切り口を紹介しています。
ノンプロフィット団体Charity: waterでは、"Why Water?"(どうして水が重要なの?)というページを用意し、3分強のビデオや数々のデータを提示しています。
団体が成し遂げたことを誇るだけでなく、事業のパートナー、支援を受けた家族や個人、そして ファンドレイジングをがんばった支援者たち を紹介し称揚することも重要だ、と指摘しています。
事業に取り組む理念はもちろん、個々の事業、行っている地域、写真付きのフィールド報告など。
支持者が活動の価値を理解するだけでなく 被支援者と“個人的に”つながっていると“感情的に”受け止めることができるコンテンツ が重要です。
Greenpeace(英国)のキャンペーン担当者が、"Arctic 30"(ロシアの北極開発への抗議活動を行って収監された活動家たち)の釈放を求める取り組みを踏まえて語る「ストーリーテリング」の要諦。いくつかピックアップします。
最後は特定の記事でなくウェブサイトの紹介です。
女性の権利獲得のための活動者向けのさまざまな情報を集めたサイト。ネパール、エジプト、バングラデシュ、ケニア、インドの団体と協力して制作したとあります。
基本(ターゲットは誰か、どのようにメッセージをつくるか、効果的なネットワークをつくるには…)、戦略(印刷物、ソーシャルメディア、ストーリーテリンク…)、ジャンル別のケーススタディーなどがあります。 Tools(ツール)はどんなものかと見てみると、写真撮影術、Ushahidi(マッピングサービス)の使い方、NGO向けCRMツール…と粒度はいろいろ、混沌としている印象です。
が、英語圏でときどき見かけるこういう“中間型ノウハウ提供組織/サイト”を見て感じるのは、 世の中を変えていくためには使えるツールをどんどん使いこなしていこう という前向きさです。まずはこの“姿勢”に学ぶべきではないか? と思うのです。
以上、ご参考になれば。