NGO、NPO、財団法人などのノンプロフィット組織のウェブサイト活用やソーシャルメディアへの取り組みに役立つ記事は、それらの団体数や規模が大きい英語圏で沢山見つけることができます。定期的に情報収集しているのですが、その中から特によさそうなものをピックアップして紹介します。今回は2014年1月分です。
NetSquaredの記事("Multichannel Marketing for the Small Nonprofit")経由で知った、コンサルタントJulia Campbellさんのプレゼンテーションをご紹介。
小規模なNGOやNPOがウェブサイト、メール(ニュースレター)、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアをどのように、どんな優先順位で使うべきかといったテーマが、幅広く順序立って説明されていて、とてもいい資料だと思いました。中盤でコンテンツづくりの鍵として 「ストーリーテリング」(物語仕立てで受け手に伝えることで感情を動かす手法) の説明に重点が置かれているのも、トレンドを捉えていると思います。
「うちの団体はとても小さいし...」「実際の事例や被支援者の写真を使えないから...」「うちの団体の活動目的はとても地味だし...」という、団体側のよくある言い訳にもしっかり答えています。
この資料はかなりおすすめです。平易な英語ですので、ぜひ読んでみてください。
国際NGOグリーンピースのDigital Mobilisation Labから、近年台頭してきたChange.org、Avaazなどの署名キャンペーンサイトについてのレポートです。
このレポートではまず署名キャンペーンサイトを「草の根主導キャンペーンプラットフォーム(Grassroots-led Campaigns)」と定義づけ、さまざまな事例の取材から
などを考察しています。
外部サイトを使うキャンペーンでは、当然団体のブランドを傷つけるリスクもありますが、 新たな支持者、ボランティア、協働パートナーとの出会い、新たなキャンペーンのためのヒント、運営能力の向上といったメリットもある と述べています。
タイムリーな資料だと思います。
ファンドレイジングに携わる人向けのブログのポータル101fundraisingの2013年を総括する記事の内で、一位として紹介されていた記事を読んでみました(記事は2013年2月のもの)。
アドバイスの内容ですが、「(仕事時間外のスポーツチームへの参加などを通じて)チームワークのスキルを学べ」、「直筆の手紙を書け(そのことを通じて等身大のコミュニケーションを体感せよ)」「自分が関わるチャリティーに(ミステリーショッパーのようなつもりで)自ら寄付してみよ」「スノッブにならず、新しいことに柔軟であれ」──など、精神論が多い印象です。 が、ファンドレイジング(資金調達)に関わり、現状に行き詰まりを感じているような人にはヒントになるのかもしれませんね。
以上3つのトピック、NGOやNPOの皆さんの活動の活性化のヒントとしてぜひ役立ててください。 またアイディア出しなどが必要でしたら、ぜひお気軽に ご相談 ください。