【消費税増税】Zen Cartで消費税を変更するには:1.3.0.2系と1.5.1系の場合

2014年4月から、消費増税が現在の5%から8%に上がることが正式に決まりました。
オンラインショップなどでも消費税関連の設定変更、場合によってはプログラムの修正などが必要ですが、Zen Cartの場合はどのような対応が必要かをまとめてみました。

Zen Cartの税の扱い

まず、Zen Cartでは税をどのように扱っているかについて説明します。ご存じであれば次の章に進んでください。

下記に具体例を示します。図も併せてご覧ください。

国=日本は、税種別として「消費税5%」と「消費税8%」の両方を登録できます。
税種別は、「消費税5%」なら税率は5%で登録します。8%も同様に。
消費税変更時には、商品の税種別を「消費税5%」で登録していたのを「消費税8%」に変更するだけです。

▲図:4月1日になったら 8%の税率を使うようにする
(※図版はクリックで拡大します)

商品価格の表示方法の種類

「商品価格を税込みで登録しておく」のか、「商品価格は税抜きで登録して価格表示時に消費税を計算する」のかで、対策の方法は異なります。

商品価格を消費税込みで表示している場合(内税表示)

Zen Cartへの商品登録の際に、すでに商品価格に消費税を含めている場合の対応はシンプルで、 商品価格を変えるだけ です。

EasyPopulateなどの商品情報一括変更機能があるモジュールで商品データをダウンロードし、商品価格を5%の金額から8%の金額に変更してアップロードします。

商品の税種別は「--なし--」にしておけばそのままの金額が表示されます。

▲商品価格は既に税込なので税種別は「なし」にする
(※図版はクリックで拡大します)

商品価格は税抜きで登録して価格表示時に消費税を計算している場合(外税表示)

デフォルトのZen Cartでは、管理画面の「地域・税率設定>税種別設定」で「税種別=消費税」のみが登録されていると思います。そして「地域・税率設定>税率設定」を見てみると、「税率=5%」のみが登録されています。

▲税種別設定と税率設定のデフォルト画面
(※図版はクリックで拡大します)

最初の「Zen Cartの税の扱い」の説明を理解されている方はピンと来たと思います!
「税種別=消費税8%」を登録して「税率=8%」の登録をすればよさそうですね。

1.「地域・税率設定>税種別設定」から【新しい税種別】をクリックして、
税種別タイトル=消費税8%, 説明=消費税8%(日本)として【挿入】をクリック

2.「地域・税率設定>税率設定」から【新しい税率】をクリックして、
税種別タイトル=消費税8%, 地域=日本, 税率=8, 説明=消費税:8%, 優先順位=1として【挿入】をクリック

3.商品編集画面の「商品価格」のところで税種別=消費税8%の方を利用するようにする
(もしくはEasyPopulateのv_tax_class_titleを 消費税8% で一括登録)

▲商品価格は税抜き、税種別は「消費税8%」に変更する
(※図版はクリックで拡大します)

お手軽対応:税種別8%とか作るのが面倒くさい

全商品の税種別を変更したりとか、税種別を新規作成するのは面倒くさい!
4月1日になったら「税率=5%」を「税率=8%」に変更 すればいいんじゃないの?

はい。それでも問題ないと思います。

おまけ:価格に「(税込)」と表記するにはどうするか

商品価格が税込みだと分かるように 金額の後ろに「1,080円(税込)」のように表示したい 、という要望もあり得ると思います。

一番簡単な方法は、管理画面の「ローカライズ>通貨設定>Japanese Yen」の編集で、「右側シンボル=円」を「円(税込)」に変更することです。

こうすると、商品価格を含めあらゆる金額が「円(税込)」になります。
(配送料金や手数料など、ほぼすべての円と付く部分に影響します。)

▲「右側シンボル=円」を「円(税込)」に変更する
(※図版はクリックで拡大します)

おまけ2:価格を税抜きで表記するにはどうするか

大型スーパー・百貨店などでは、価格の付け替えの手間を省く目的で商品価格を税抜き表示にしていく例があるようです。

オンラインショップでも、 基本的に商品は常に税抜き表示で、カートや最終確認画面で表示する合計金額には税込みで表示したい というニーズがあるかもしれません。これにはプログラムのカスタマイズが必要です。

具体的には、商品は税抜きで登録しておき、注文合計モジュールの消費税モジュールで商品価格から消費税を算出して合計金額を更新するロジックを実現するようなカスタマイズになるかと思います。