中野です。
リクルートとサンマイクロシステムズが主催する、日本で一番大きなマッシュアップサービスのコンテスト「Mash up Award 3rd(マッシュアップアワード サード)」の応募が、9/10(月)に締め切られましたね。
Mash up Award 3rd - 開催概要 - サン・マイクロシステムズ
http://jp.sun.com/mashupaward/
アークウェブではマッシュアップアワードに参加登録をし、「Miqqle(ミックル)」というWebサービスをリリースし応募することができたのでお知らせします。
Miqqle(ミックル):あなたの買い物アシスタント+プチ寄付サポーター
http://miqqle.ark-web.jp/
Mash up Award 3rd - 全応募作品 - サン・マイクロシステムズ
http://jp.sun.com/mashupaward/entry8.html
Miqqleは、ユーザーが今見ているWebページに含まれるキーワードをバックグラウンドで探してきて、その結果抽出されたキーワードで楽天市場(商品)・価格.com(商品の口コミ)、KIZASI(関連するブログ)を手軽に検索できるサービスです。Windows上のInternet Explorer、Firefox、Sleipirでの動作を確認済みです。
Miqqle経由で楽天市場でのショッピングをするとアフィリエイト収入が発生するのですが、この収入は、ユーザーが選んだNPO/NGOに寄付されるという仕組みにしました。
もうちょっと詳しい解説は、応募の際規定の400文字ギリギリまで説明文を書いたので、それを引用しておきます。
Miqqleは「Webでの買い物をちょっと便利に」+「ついでにWebでちょっといいことを」ができるサービスです。ブログなどを読んでいて、「このグッズほしいなぁ」とか「こういうスイーツ、ネットで買えるのかな?」なんて思ったときに役立ちます。まずはお使いのFirefoxにGreasemonkeyを(Internet ExplorerならTrixieを)インストールし、Miqqleのユーザースクリプトを追加します。
あなたがWebページを30秒以上見ていると、Miqqleが自動的にそのページを分析してキーワードを抜き出します(ブックマークレット版もあり)。
抜き出したキーワードで楽天市場を検索したり、価格.comやkizasiで口コミや関連ブログを探したりすることができます。またMiqqleではちょっといいこともできます(便利なだけのWebサービスとは違います!)。Miqqle経由の買い物でアフィリエイト収入は、好きなNPOやNGOに寄付することができるのです。
このコンセプトから、諺の「塵も積もれば山となる(Many a little makes a mickle.)」からヒントを得てMiqqleと名づけました。
Miqqleの開発プロジェクトは、WebSigエコ&ピースにも積極的に参加しているSEの進地君が中心となって進めました。
アークウェブでは、2007年4月にTwitter×プチeco行動のマッシュアップサービス「ecoったー」をリリースしましたが、今回の応募作でも、マッシュアップとしての便利さだけでなくWebデベロッパーらしい視点やスキルでの世の中貢献をコンセプトに盛り込もうと話し合いました。
アイディア出しに時間がかかり、また顧客プロジェクトを抱えながらの進行なので実際に開発のラッシュがはじまったのは8月のお盆過ぎでしたが、なんとか応募に間に合わせることができました。
最後に、Miqqleのようなサービスをリリースしたことについて、ぼく自身の思いを書いておきます。
ソーシャルメディア/CGM全盛の今、
- 顕在化したネットユーザー一人ひとりのパワーを、ほんの少しだけ「よいこと」に振り向けてもらう仕組み
- ネットユーザーが自分のためにする行動を、スマートに全体益につなげていく仕組み
などを実現するための試みは、ネット上でももっとどんどん現われるべきだ、とよく考えます。
マッシュアップサービスは、既存のWebをデータサイロとして用いたり機能を拝借したりすることで、コンセプトを素早く「動き、実証可能なもの」に変えることができる手法だともいえます。多くのマッシュアップサービスが謳うベネフィットは「便利さ」です。が、それだけでなく「さまざまな問題の見える化・啓蒙」「社会的正義の実現」「格差の解消」といった公益だって叶えることができるはずだ、とぼくは思います。
この思いを元に、スタッフとアイディアを出し合いながらかたちにしてみたのがMiqqleです。改善点は少なくありませんが、ぜひ使ってみて、フィードバックをいただければと思います。B'>