中野です。
街頭でホームレスが売る雑誌「ビッグイシュー(The Big Issue Japan)」の最新号から、興味を持った記事を紹介します。
「自分の知らないうちに非倫理的企業の資金源に? 年金は住宅ローンにつぐ最大の個人投資」という記事から。
この記事では、イギリスの労働者の約1/3である1000万人が雇用主を通じて払うことになる「年金基金」の投資先選定について、啓蒙活動を行う非営利団体「公正な配分のための教育財団(Fairshare Educational Foundation)」を紹介しています。
FairPensions - the campaign for responsible investment
http://www.fairpensions.org.uk/index.htm
そういえばアメリカでは、SRI(社会責任投資)が広まる際に、主要な年金基金が演じた役割が大きかったという話を読んだ記憶があります。
運営しているサイト名はFair Pensions(公正な年金)という活動名から来ているようです。
FPは、イギリス全体で7250億ポンドにのぼる年金基金が社会的良心にかなう“責任ある投資”を行っているかどうかについて統計を効果的に使ったキャンペーンなどで啓蒙を行っているとのことです。
この記事のなかで気になったキーワードを2つほど挙げておきます。
国連の責任投資原則
世界12カ国の投資の専門家が作成したもので、投資機関が環境問題・社会問題およびガバナンス(企業統治の問題)を投資活動に反映させるための6つの柱・35の指針を示したもの。
Principles for Responsible Investment
http://www.unpri.org./principles/japanese.html
持続可能な社会と金融CSR: 国連 責任投資原則
http://csrfinance.cocolog-nifty.com/mirai/2006/05/__cdb1.html
カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト
140を超える投資団体が協力し、世界的な上位企業500社(いわゆるFT500)を対象に温室効果ガスの排出量を調査し発表するもの。
Carbon Disclosure Project: Homepage
http://www.cdproject.net/
emsin 環境情報メールマガジン: カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト
http://www.emsi.co.jp/emsin/archives/2006/09/vol56_1.html
このテーマについて興味があれば、ぜひ「ビッグイシュー」誌で読んでみてください。
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この記事は、アークウェブが企業(団体)サポーターをしている、ホームレスの自立を支援する雑誌「ビッグイシュー日本版(The Big Issue Japan)」の勝手広報です。
興味を持ったら街角( ビッグイシュー日本版 販売場所 )で売っているホームレスの人から買ってみてください。B^)