[Clip] e-learning 2.0なSNS"eLGG"はOpenID対応 / del.icio.usはトラフィック伸ばす / 期待の動画共有サービス"Viddler"

中野です。今週最後、8月11日のクリップです。

Elgg - social network software for education
http://www.readwriteweb.com/archives/elgg.php

The OpenID support is being developed as part of a project called Open Academic - which will allow a single login across installations of Elgg, Moodle, Drupal and MediaWiki.

"e-learning 2.0"という文脈で紹介されている"eLGG"は、教育分野向けソーシャルソフトウェア。OpenAcademicというムーブメントの中で、このeLGGの他にもMoodleDrupalMediaWikiなどがすでにオープン認証インフラであるOpenIDに対応しているというのは興味深いです。


POLAR BEAR BLOG: 「あなたはもう参加者です」戦略
http://akihitok.typepad.jp/blog/2006/08/post_6f06.html

ガソリンスタンドで「スタンプが8個貯まれば1回無料で洗車」というカード(カード1)と、「スタンプが10個貯まれば1回無料で洗車」というカード(カード2)の2種類を用意します。これだけだと後者のカードの方が不利ですが、カード2を渡す時には2個のスタンプを無料で押すというプロモーションを行います。つまり両者の間には実質的な差が無いのですが、カード1は「まだスタンプ集めが始まっていない状態」、カード2は「既にスタンプ集めが始まっている状態」になっているわけです。

なるほど! コミュニティサイトの戦略を考える際などにも、示唆的な内容だと思います。


TechCrunch Japanese アーカイブ ≫ トラフィック論争:Del.icio.usは利用者急増中
http://jp.techcrunch.com/archives/traffic-fight-hitwise-says-delicious-is-soaring/

不振説含め諸説飛び交うdel.icio.usの動向について、Hitwiseがレポート( Del.icio.us Traffic More Than Doubled Since January )を出したようです。


15 minutes of fame shrinking in reality TV era
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/08/10/AR2006081000638.html

アンディ・ウォーホールの有名な言葉「将来は誰もが15分だけ有名人になれるだろう(In the future everyone will be world-famous for 15 minutes)」を引用して、YouTubeにネットユーザーが1日に65,000本ものショートビデオをアップする時代には、人々はより刹那的な消費に向かう、と述べています。


Techcrunch ≫ Viddler to make moments in video searchable
http://www.techcrunch.com/2006/08/09/viddler-to-make-moments-in-video-searchable/

Diggでも話題になってましたが、まだラウンチ前の"Viddler"は、ビデオを共有できるだけでなく、タイムライン上の特定の箇所にTaggingができるというサービス。これは面白そう。パーマリンク的なものが付けられるようになれば、ビデオコンテンツはBlogosphereでの言及の波にますます乗りそうです。


メディア・パブ: 従来型メディアが崩壊へ,ロングテールの提唱者が証拠データを集める
http://zen.seesaa.net/article/22183600.html

*TV:ネットワークTVの視聴率が,2006年7月に過去最低に。
(...)
*ラジオ:今年のラジオ音楽の聴取数は前年比8.5%減。20年間続けて下降。
(...)
*新聞:発行部数は1987年をピークに下降線の一途。今年のこれまでの発行部数は前年比2.6%減。

テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0」という本が話題を読んでいますが、それと合致する論調ですね。


tarosite.net: 日本はケータイ(利用)先進国ではなくなったかもしれない
http://www.tarosite.net/2006/08/post_623.html

冷静に考えればコンテンツビジネスやおサイフケータイなどの生活ツールとしてのケータイのソリューションは、やはり日本の方が進んでいる。しかし活発に変化しものすごいスピードで新しいモノが生み出されているアメリカのインターネットサービス群から、Web2.0の風をダイレクトに受けているのがアメリカのケータイという姿を考えると、日本のケータイのキャリア主導にもっさりとしている印象を感じざるを得ない。

後半に登場する"Sidekick 3"というスマートフォンの話も含め、興味深い話です。