ディレクターの遠藤です。
商品の割引クーポンや、送料無料サービス、商品プレゼントなど、販促キャンペーンご担当の方。クーポンやプレゼント、ただ配っていませんか。渡し方にひと手間かければ、チケットはより楽しく魅力的に見えますし、マーケティングデータの収集にも役立ちます。
ClickZ Internet Marketing Solutions for Marketers の
Bluefly's Handbag Catfight
http://blog.clickz.com/archives/060315-111221.html
という記事から、以下のサイトを知りました。
Handbag Giveaway
http://bluefly.eprize.net/45handbags/
「Handbag Giveaway」は、女性向けのデザイナーズバッグなどを販売する Bluefly のサイトで、45日間を通して1日に1回、旬のバッグが当たるというゲーム形式の懸賞サイトです。ゲームは単純で、3つの青い紙袋から、目当ての商品が入った紙袋をひとつ当てる、というもの。(日本でも遊べますが、プレゼント対象は米国国内などに限定されています。)
メールアドレスと名前、パスワードを登録するだけで、ゲームに参加できます。ユーザー側が、何らかの商品を購入しなければならない、といった代償はありません。それで、その場ですぐバッグが当たる! という気軽さ、私などは当然、チャレンジしてみたくなりますね。また、工夫されているなと感じた点を、ご紹介します。
●最初にメールアドレスを登録するとき、1日1回のチャンスを逃さないよう、リマインダーを送ってもらうことができます。
→ただ1回の応募で終わる懸賞と違い、何度も顧客を引き戻します。1日1回サイトに来てくれるという素晴らしい顧客をここで逃す手はありません。
●1日ひとつのバッグが当たるということは、ほとんどの人はハズレを引いてしまうのかと思いきや、たまにボーナスゲーム(再チャレンジできる)、10%引き、送料無料、といったチケットが入っていて、ときめかせてくれます。
→全員にクーポンを配るのでは、「値引きされた後の価格が実際の価格」という感覚になってしまい、お徳感が薄れます。勝ちとったクーポンは貴重なものといった感覚が生まれますし、時に「せっかく当たったんだから使わなければ損」という気持ちも起こります。種類の違うクーポンの出現は、飽きられない工夫とも言えます。
●1日1回のチャンスで、毎日参加できますが、商品は毎日3種類入れ替わります(これも、飽きられない要素ですね)。何種類もの商品リストの中からピックアップした3点を「これが手に入るかもしれない」という視点で、しっかりと見てしまいます。取らぬ狸の皮算用とは思いながらも…。
→好みのバッグをひとつ選ぶ、というアクションが、アンケート機能を果たしているともいえます。ここでの集計結果で、人気のデザインのランキングがわかりますね。
●一度ゲームをした後、友達のメールアドレスを登録すると、続けてもう一度チャレンジできます。入力欄が、わざわざふたり分用意されているので、思わず2つとも埋めなくてはならないのかと思ってしまうのが憎いところです。友達のメールアドレスを勝手に登録してしまうと情報モラルの面で、少し問題がありそうですが…。登録されたメールアドレスには、一度だけ、この懸賞サイトの紹介メールが送信されます。
→口コミによる集客は、言わずもがなでしょう。
クーポンを配ったり、抽選で商品をプレゼントするなら、このようなゲーム形式にしてしまえば、多くの潜在顧客層に対し、アピールとリサーチを可能とする仕掛けになるのではないでしょうか。