[Clip] プロバイダのWeb 2.0適応戦略 / 企業のWiki活用 / 世界偏見マップ

中野です。
1月ももう後半ですが、Webマーケティングに役立つニュースクリップを再開します。お蔭様で沢山のお仕事をいただき多忙な毎日ですが、これから年末までの11ヵ月間は再び「営業日は毎日エントリー」というポリシーで続けてみます。

So-net、Web2.0サロン開設--Blog Keyword Visualizer β版は3カ月限定公開
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2006/01/23/008.html

この記事には、ちょっとショックを受けました。
プロバイダが(一部の先端ユーザーとはいえ)会員のアテンションを獲得するために、「Web 2.0」というエンドユーザー向けとしては生硬すぎるコンセプトを冠にする、という流れは予想外でした。
こちら側(舞台裏)のものだと思っていた用語が、そのまま客席に投げ出されたような違和感です。ISPがお砂場を開放するという戦略はうまくいくんでしょうか? 興味がありますね。

GMOインターネット社長熊谷正寿のブログです | Web2.0 マッシュアップ時代への警鐘
http://www.kumagai.com/?eid=293

もう一つ、Web 2.0の話題。
2005年最大のBuzz Wordが「Web 2.0」であることは疑いないと思いますが、最近このキーワードを取り巻く人たちの層が変わってきたな、と思います。話の内容自体も「Tim O'Reillyがこう言っている」と要約すれば済むものが多数。このエントリーなどは、いみじくもO'Reillyが喝破した"Data is the Next Intel Inside"の同工異曲だと思うんですが。


Walrus, Visit. 企業でWikiを活用するには。
http://digit.que.ne.jp/visit/index.cgi?2006%c7%af1%b7%ee#pwiki_on_job

ここでWikiのもたらす価値として、次のようなものも挙げられている。
(...)
「分散したチームがシームレスに、生産的に働くのを助ける」点を上げているのは面白い。チーム・メンバーの分散は、実際に良く見られるが、あまり想定も考慮もされていない状況だ。元々Wikiは分散したWeb利用者が協働するためのもので、当然その役に立つのだけど、確かに企業の急所の一つかもしれない。「時代遅れなイントラネットでの一人Webマスタ・シンドロームの排除」の言は辛辣で、確かにそれだから、情報はイントラWebではなく共有ディレクトリに集まり、埋もれる。


YAMDAS現更新履歴さん経由で読みました。
北米ではWikiが"buzz term"らしいですが、逆に日本では、Wikiほど実質的な使いでがあり、かつビジネス側では盛り上がっていないツール/インフラって他にないのでは? と思います。
この記事では、企業ユースのプラクティスとして「貢献を評価し貢献者を賞賛する」こと、「さまざまな(...)情報システムの一部として組み込まれる」べき、という指摘が勉強になりました。


The Prejudice Map
http://blog.outer-court.com/prejudice/

Googleを使って国や民族をめぐる「先入観」について妙味がある結果を引き出したマップ。「ドイツ人といえば?」のようにサーチしてみた結果らしいです。ダイナミックな生成ならもっと面白そう。