ディレクターの遠藤です。
Yahoo! Japan のリニューアル後、検索結果に登場するようになった「関連検索ワード」、活用されていますか? ここには、検索された1つのキーワードに対して、セットでよく検索されているキーワードの「組み合わせ」が表示されます。
アークウェブビジネスブログでも、「リニューアルされたYahoo! JAPANの検索 - 関連検索ワード」というエントリーでご紹介していますが、検索に不慣れな方や、そのキーワードについて予備知識がない方でも、複数キーワードの組み合わせで検索結果を絞り込める、といった点があり、世の中の認知も徐々にひろまっているようです。
Yahoo! Japan の解説
http://help.yahoo.co.jp/help/jp/search/web/web-01.html
この機能、SEO (サーチエンジン最適化)対策として利用したいと考える方は多いのではないでしょうか。どういったロジックでこれが表示されているのか、大変気になるところです。
ロジックに関しては、残念ながら公式の解説は見当たりません。検索エンジンのアルゴリズムに関する内容から、非公開となっているのかもしれません。しかし、hirozoさんのブログ「もつ焼く煙に誘われて…東京下町」にて、実に興味深いエントリーがありました。あるセミナーで得た情報として、有用なTipsがたくさん紹介されていますが、中でも私の目を引いたのが以下の引用部分です。
2005年11月20日 検索の鉄人に会った - もつ焼く煙に誘われて…東京下町
http://hirozo.seesaa.net/article/9554989.html
「?」や「とは」を使った検索や、翻訳検索が紹介されたほか、検索結果の上に出てくる関連検索ワードは前日のクエリーから自分が検索した語をもう一つの語と組み合わせて検索した結果の中から上位の組み合わせを表示していることなどが明かされた。
あるキーワードについてページを最適化する際、まず、メインとなるキーワードについて検索し、関連検索ワードに表示された「同時に組み合わされやすいワード」に関してもあわせて最適化する、という方法が考えられます。ここで、上記の内容が事実とすれば、関連検索ワードの抽出元が「前日」という1日分のデータであるということから、さらに以下の2通りの活用方法が考えられます。
1)しばらくの期間チェックし、頻出ワードが見えた段階で最適化する。
最新のメジャーなキーワードの組み合わせで、ヒット率をアップさせたいとき。
2)一時的に表示されるようなマイナーなキーワードの組み合わせを拾い、それらの語句に最適化する。
ロングテールに対応したい(ニッチなキーワードでヒットさせたい)とき。
ちなみに、「キーワードアドバイスツール」との関連性についてはどうなるでしょうか。
キーワードアドバイスツール - Overture
http://inventory.overture.com/d/searchinventory/suggestion/
Overtureの「キーワードアドバイスツール」は、前月に検索された結果を元に、検索されている回数が多い順にキーワードおよびそのキーワードと他の語句の組み合わせを表示するものです。2ワードの組み合わせのみを表示する「関連検索ワード」と異なり、1ワード~3ワード以上の組み合わせも表示されます。
いくつかの実験をしたところ、「キーワードアドバイスツール」と「関連検索ワード」は、結果がかぶる部分も多いのですが、まったく同じではなく、キーワードアドバイスツールで順位の低いものが、関連検索ワードとして高い順位で登場することもありました。
これも、それぞれのキーワードの選出についてベースとなる情報が「前日のクエリー」(最新の1日分)か、「前月のクエリー」か、という違いによるものと推測できます。それぞれの特長を使い分けて、SEOに役立てることができるかもしれません。