アークウェブのコンサルタント、安藤です。
私、毎朝バイク便のソクハイさんやメッセンジャーの T-serv さんに混じって会社まで自転車通勤をしています(健康第一! 23区内なら愛車で迅速出張します! 近県は…電車とさせてください!)。そんなわけで、たまの電車通勤の時は、車内広告が物珍しくてまじまじと見入ってしまうんです。
今日はそんななかで感じた、ちょっとした Web 活用のヒントを。
電車のドアなどにステッカータイプの広告が多く貼られていますね。広告の中に URL はもちろん、いわゆる二次元バーコード「QR コード」を載せる例もボチボチ出てきました。
この QR コードの活用ですが、実は考えている程敷居の高いモノではない、そう思うんです。
確かに広告に QR コードを使ってる企業様は大手企業ばかり。PC サイトも課題は山積みなのに携帯サイトなんて…と考える方も多いと思います。
よく言われているように、QR コードの飛び先にパソコン向けサイトと丸々同じモバイル用サイトを用意しておかなきゃならない、そんなことはないと思います。
モバイルサイトの利点は「簡便なアクセス」ということに尽きると思います。
仮にあなたが実店舗を持っていたとしたら、必要最低限のコンテンツとして、企業ロゴ、住所、地図、電話番号(telto:タグなどで電話が即座にかけられるようにしておく)があるだけでもいいのではないでしょうか?
これなら1ページで済みます。3キャリア分の用意をしたとしてもたったの3ページ。それほど大変なことではありません。
ユーザーが広告キャンペーンにリーチしてから目的を達成せずに離脱してしまう率を「アバンダンレート」(Abandon Rate)と呼びますが、あの携帯の入力画面でURLを打つのはストレスの多い作業だと思います。最終的な目的が資料請求であれ来店であれ、いくつかのステップを乗り越えなくてはいけないユーザーのために、少ない労力で済む方法を考えてあげること、それは Web マスターの思いやりと言えると思います。
広告の接面を広く取り、かつアバンダンレートを低くするために QR コードを活用する手法として、こんなアイディアを考えてみました。
(1) QR コードから飛んだ先に、いきなり「問い合わせ」や「資料請求」やフォームを用意しておく。
(2) QR コードから飛んだ先に、自分のパソコンにあなたの会社の URL を送ることができるフォームを用意する。
(3) ついでに、"telto:"タグなどでクリック一発で電話がかかるリンクも置く。
「メールで問い合わせたい」「資料が欲しい」「後でじっくりパソコンで見たい」「電話したい」といった典型的なパターンに対応できれば十分です。
今回は電車広告でしたが、折り込みチラシ、雑誌広告などでも使えると思います。広告費用を有効に使うためには、ユーザーとの接面を数多く確保するのと同時に、アバンダンレートを低くするための安上がりな方法を採用し、どんどん Web サイトに引っ張ってくる、と。
これは実際に実店舗を運営されているお客様に提案しましたが、効果は上々です。ぜひお試し下さい。