Zen Cartのオンラインショップ構築ソフトとしての素性のよさ、つまり前回のエントリー「アークウェブがZen Cart日本語化に取り組んだきっかけ」で書いた
開発のビジョンやロードマップには、osCommerce 譲りの豊富な機能の継承はもちろん、マーケティング(SEO 対応、各種販促機能のビルトイン)やデザイン面の配慮(XHTML+CSS、カスタマイズの自由さ)が表明されていました。これには、オンラインショップ運営の必須要素がバランスよく、しかも最初から詰まっているという印象を受けました。
という部分に惚れ込み、「アークウェブで日本語化に取り組んでみよう」ということになりました。
Zen Cartでは、オンラインショップ側・管理画面側などのテキスト表示要素の多くは特定ディレクトリ配下にまとめられています。つまり多言語化はしやすい構成になっているのですが、やはりファイル数は膨大で、工数を算出するとかなりの馬力が必要であることがわかりました。
そこで、アークウェブとパートナー関係にある有限会社フラッツに協力を仰ぎ、およそ4ヵ月をかけてZen Cart日本語版がようやく完成しました。
この過程を振り返ると、Zen Cartのようなオープンソースのソフトウェアの成長のために、アークウェブやフラッツのような私企業が特定のフェーズで深くコミットするという方法は有効なのではないか、とぼくは思っています。
現在、日本のZen Cartのコミュニティは、公式サイト「Zen-Cart.JP」を核に多くのボランタリーな方々に支えられながら活動が続いています。
Zen-Cart.JPの3月度の総アクセス数は、弊社のアクセス解析ソフトウェア「唐松」によれば、およそ14万(ページビュー)でした。Zen Cartへの関心の高さが伺えます。