#pgid
 
 ** あらまし [#icee3f88]
 - 『[[リッチクライアント・カンファレンスIV:https://itmedia.smartseminar.jp/public/seminar/view/31]]』のセミナーを聞いてきた話のポイントをまとめたものです
 
 - ■タケ:←コレは私の思考を表してます
 
 ** 目次 [#n1e4f42b]
 - [[エクスペリエンス・テクノロジーはどこまでUIを最適化していくのか?:http://www.ark-web.jp/sandbox/wiki/2187.html#uf564349]]
 -- [[UIのリッチ化とコモディティ化:http://www.ark-web.jp/sandbox/wiki/2187.html#v2764431]]
 -- [[エクスペリエンスの差別化:http://www.ark-web.jp/sandbox/wiki/2187.html#zcc00269]]
 -- [[エクスペリエンス・デザイン:http://www.ark-web.jp/sandbox/wiki/2187.html#v581cb88]]
 -- [[Site Optimization:http://www.ark-web.jp/sandbox/wiki/2187.html#y033a394]]
 
 - [[ビジネスWebアプリにおけるユーザエクスペリエンス戦略:http://www.ark-web.jp/sandbox/wiki/2187.html#z965cfdb]]
 -- [[Office2007は使いやすくなったのか!:http://www.ark-web.jp/sandbox/wiki/2187.html#c7c1acec]]
 -- [[ユーザエクスペリエンスを向上させるための手法:http://www.ark-web.jp/sandbox/wiki/2187.html#f4e5b704]]
 
 - [[まとめ:http://www.ark-web.jp/sandbox/wiki/2187.html#i9f2b695]]
 
 ** リッチクライアント・カンファレンスIV [#s2e753e7]
 - 2008年9月19日に目黒 雅叙園
 
 ** エクスペリエンス・テクノロジーはどこまでUIを最適化していくのか? [#uf564349]
 - NRI 田中達雄 氏
 
 - 以前エクスペリエンス・テクノロジーについて別のセミナーでお伺いしたことがあります
 -- ▼利用者にターゲットを絞った今後のRIA戦略のトレンドとは
 http://www.ark-web.jp/sandbox/wiki/309.html
 -- ■タケ:上記の内容を要約すると、、
 --- リッチなUIを普及させて提供し続けていくと、やがてそれが常識となり、デファクトスタンダードになる
 --- そして、その一歩進んだエクスペリエンスの進化系は、エクスペリエンス・テクノロジーですよ
 --- 以降、エクスペリエンス・テクノロジーの例、という構成だった
 
 
 *** UIのリッチ化とコモディティ化 [#v2764431]
 
 - 従来技術によるUIのリッチ化は、コモディティ化していく
 -- 従来技術: Ajax, Flash/Flex, AIR/WPFなど
 --- ユーザの目的をインタラクティブに達成できるような使いやすいアプリを開発する技術
 -- ■タケ:従来技術がコモディティ化していくとされる要因として、、
 --- Ajaxのライブラリはものすごいたくさんある
 --- Flexが利用できることでFlashコンテンツの制作者数が増えてきている
 --- AIRのバージョンもFlashと平行して上がってきている
 --- (WPFは追っかけてませんが)Windows開発者が既存技術を利用して開発できるそうなので、これまた開発者数が増えてきている
 
 - そうした中で、リッチな技術がどんどんコモディティ化していくと、
 ''『よりエクスペリエンスを重視するUI』が必要になってくる''
 
 - このエクスペリエンスをどのように重視していくか
 -- ''エクスペリエンスの差別化''を考えよう
 
 #blikimore
 
 
 *** エクスペリエンスの差別化 [#zcc00269]
 
 - 「経済は感情で動いている」という本を読みました by 田中氏
 参考:行動経済学 経済は「感情」で動いている (光文社新書) 
 http://www.amazon.co.jp/dp/4334033547
 --- この本では、感情や心理的な価値で差別化を図る、という手法について書いてある
 
 - 従来の『顧客満足度』による手法は、
 下記のような5段階評価をユーザにアンケートして、「不満」や「やや満足」を「満足」にする程度だった
   Q.hogehoegはいかがでしたか? 1つお答えください。
    
    1.不満
    2.やや不満
    3.やや満足
    4.満足
    5.非常に満足
   
   ↑『顧客満足度』による5段階評価の例
 
 -- 中途半端なエクスペリエンスではベネフィットは得られない
 -- 「不満」や「やや満足」を「非常に満足」へ高めないと顧客ロイヤリティやエンゲージメントに貢献できない
 
 - 「非常に満足」=「ファン」であり、一度「ファン」までたどり着いた層は
 そのサービスを受けられるのであれば、何か問題が起きたとしても「ファン」でありつづける。
  例)アメックスのカードを紛失したヒトは、紛失時の応対に感動したために
    以降アメックスのカードを手放すことはないそうです。
 
 - ■タケ:何のためにリッチなサイトを作るのか? という問いを考えてみると、
 より満足してもらうためであり、コモディティ化の波にのまれないように差別化を図る、
 という視点も必要ということですね。
 
 
 *** エクスペリエンス・デザイン [#v581cb88]
 
 - エクスペリエンス・デザインとは
 -- どのようにエクスペリエンス・テクノロジーを作っていくか、ということ
 
 - 具体的には
 -- 企業ブランドと整合性の取れたサービス(エクスペリエンス)をデザインすることが重要
  例えば、企業ブランドとして非常にエコなイメージを持たせる企業が
  ユーザの要望が多いからといって非エコなサービスを提供するのは
  企業ブランドのポリシーと整合性が取れていないといえるでしょう。
 
 - エクスペリエンス・デザインの設計技法の1つとして、ユーザ中心デザインというものがある
 -- ■タケ:聞いた限りでは↓こんな感じ
 --- 1.ペルソナを利用してユーザの意見を聞いて、
 --- 2.ユーザテストを行って、
 --- 3.ブランドと合ったサービスを考えて、
 --- 4.最も最適なエクスペリエンスを与える
 
 - ''「エクスペリエンス・デザインなしには成功はありえない」'' by 田中氏
 
 
 *** Site Optimization [#y033a394]
 
 - Site Optimization
 -- エクスペリエンス・テクノロジーの分析・管理系技術のツールの1つ
 
 - Site Optimizationとは
 -- 一旦ユーザの反応を知識ベースにためておき
 -- 同じような属性のユーザが訪れた場合に
 -- 知識ベースから最適とされるコンテンツを提供する
 
 - Site Optimizationの手法
 --1.サイト情報を変更して、モニタリングする
 --2.ログとして残して、分析する
 --3.顧客をクラスター化する
 --4.新規顧客がどのクラスターに属するか判断して、最適な内容を返す
 
 - クラスター化
 -- 3.の知識ベースのコアである、クラスター化情報は本人情報のほかに、
 ''他人の情報や他のサイトからの情報''が得られればよりベター
 -- どうやって、他人の情報や他のサイトの情報を得るかというと、''『Project Insight』''というプロジェクトがある
 --- JavaFXと組み合わせて統計情報分析を行うフレームワークらしい
 --- Project Insightに関する記事
 参考:米サン、JavaFXのロードマップを公開――JavaOne 2008が開幕 (2008/05/07)
 http://www.ciojp.com/contents/?id=00004600;t=25
 参考:サン、ユーザーの統計分析技術をJavaFX上で提供へ
 http://www.atmarkit.co.jp/news/200805/08/insight.html
 
 - Site Optimizationの効果
 -- ペルソナをやって最適化した上で、さらに36%のコンバージョンをあげているらしい
 
 - ■タケ:LPO(ランディングページ最適化)もSite Optimizationの方法といえるかも
 -- LPOもデファクトになりつつあるようで、コモディティ化しかけているので要注目
 
 - エクスペリエンス・テクノロジーを採用する上での検討項目
 -- 知識ベースはすぐには賢くならない
 --- …が、この賢さは競争力となる
 --- 早い段階から体制、統合基盤、開発手法を作っていく必要がある
 
 
 ** ビジネスWebアプリにおけるユーザエクスペリエンス戦略 [#z965cfdb]
 - Microsoft 川西裕幸 氏
 
 - ユーザエクスペリエンスを向上させるアプリケーションを制作する際の手法についてがメインでした
 
 - ユーザエクスペリエンス(以降UX)は、
 ユーザ中心設計をベースとした、「機能」「ユーザビリティ」「楽しさ」''によって成り立っている
 ユーザ中心設計をベースとした、''「機能」「ユーザビリティ」「楽しさ」''によって成り立っている
 
  ↓こんなピラミッドのイメージ
  
        [ユーザエクスペリエンス]
     [機能][ユーザビリティ][楽しさ]
  [          ユーザ中心設計          ]
 
 -- UXは「必須」であり「ROI」を期待でき、「付加価値」を与える
 -- ROIについては下記の資料で コンバージョン、トラフィック、生産性など十分ROIを期待できる、とのこと
 参考:Nielsen Norman Group Report: Usability Return on Investment
 http://www.nngroup.com/reports/roi/
 
 
 *** Office2007は使いやすくなったのか! [#c7c1acec]
 
 - Microsoft社製品のUXへのとりくみについて
 -- 旧Wordからツールバー(機能)がどんどこ増え、Office2003では飽和状態となっていた
 -- これの対策について、歴代のOfficeでは下記のように対策を練ってきた
   対策1:Clippy (イルカ) → F2押そうと思ってF1押したら出てきてしまうアレ
    残念ながら、うざいので使われなくなってしまった
   対策2: 適応型メニュー → よく使う機能だけ表示されて、使わない機能は省略されるアレ
   対策3: いかだ型ツールバー → よく使う機能をアイコンとしてまとめたアレ
    メニュー項目の位置が変わるのでユーザを混乱させてしまった
   対応4: タスクペイン → サイドバーなどに付いたヘルプ? (あまり使わないので分からずorz)
    成功事例だけど、1回に1個しか出せない問題があった
   対応5: Office2007型
    リボンによるアイコンを大きくした見せ方
 
 - Office2007型で導入した考え方
 -- Fitts の法則
 --- 詳しい説明は抜きにして、平たく言うと
 「距離が近くてターゲットを大きくすれば効率的」という法則
 参考:ウェブユーザビリティーとフィッツの法則
 http://winxwincollabo.livedoor.biz/archives/50370407.html
 --- つまり、アイコンをデカくしたり、ミニツールバーをマウスの近くしたりした
 これによってMicrosoft社でのユーザテストではユーザビリティが向上された、らしい
 
 
 *** ユーザエクスペリエンスを向上させるための手法 [#f4e5b704]
 
 - UXは、「機能」「ユーザビリティ」「楽しさ」によって成り立っている、という定義について
 -- このうちの「機能」だけでは不十分
 -- 「ユーザビリティ」「楽しさ」をどう提供するかが差別化ポイントになってくる
 
 - 「ユーザビリティ」の向上を測るには、定量的手法で数値化する
  例えば、先ほどのFittsの法則を用いて、ユーザが何秒で作業が終了できるのか、作業間違いは何件未満か
  など測定できるデータの裏づけがあるからこそ、製品を自信を持ってリリースできる、らしい。
 -- これはこの後のパネルディスカッションでAdobeの轟氏が言っていたことですが、
 --- ユーザテスト手法の1つとして、2度3度やってみてユーザが学習し、操作が早く正確になるならそれはアリ
 ソフトがどれだけユーザを教育できるか、という視点も大切
 
 - 「楽しさ」をあげるための手法としては、数値化しづらい要素なので、定性的手法により観測する
 -- ユーザテストなどでUXの向上をさせていき、なるべく数値化して見える化する
 -- それによって、効果を見える化する
 -- つまりROIを見える化する
 -- ROIの見える化は、
 --- 顧客にROIを説得するときの材料としても利用できる
 --- 製品リリースのデータの裏づけとしても利用できる
 
 - ■タケ:まずは要件の数値化が重要ということがよく分かりますね。
 
 
 - UXに取り組む場合は下記について、明示的に・組織的にやるべき
 -- アーキテクチャとして組み込む
 -- ユーザのフィードバックを得る
 -- チーム内のユーザ像の共有
 -- 数値化して測定する
 
 - ■タケ:アーキテクチャというかワークフローに取り入れるには組織的強力が必要
 ユーザのフィードバックを得るには数値化しながら多くの検証が必要
 それら検証をする前提としてのユーザ像の共有が必要
 
 これをイテレーション開発していくことでUXの向上を図っていくというのが
 Microsoftさんで行ってきたUX向上の手法なのだそうです。
 
 
 ** まとめ [#i9f2b695]
 
 - まとめると、下記について理解できたと思います
 -- NRI 田中氏の方では、
 --- どういったユーザエクスペリエンスを与えていくべきなのか
 --- エクスペリエンスの創造をする場合に、どのようにするのか
 -- Microsoft 川西氏の方では、
 --- ユーザエクスペリエンスによるROIと、その対応手法について
 
 以降、私の感想です。
 
 AjaxやFlexなどにより、Webコンテンツのリッチ化は多くなってきていますが、
 リッチ化にどのような期待をして、どのような結果になったのかの計測し、
 検討して、次のプランを立てて実施するというPDCAのサイクルを回していかないと
 単に機能化しているだけでは、ユーザの満足を得られない。その対応には組織力が
 必要で、協力してコンテンツと向き合わないといけない。というのが分かりました。
 
 また、PDCAを回していくうちに得られる知識ベースから、ユーザの利用動向が見えてきます。
 このあたりの定量的/定性的な測定値からAIによる最適解を提供することもできますが、
 それには多大な労力と情報が必要になります。でも、これをユーザペルソナを割り出して
 人手で最適解を提供できるようにも持っていけるわけで、今まで以上によりユーザの
 サイト内でのアクセスの仕方とその解析に価値が出てくるものと思われます。
 
 リッチコンテンツの提供の仕方とその方法について、いま一度対応方法を見直してみても良いかもしれません。
 
 #blikifooter(竹村)
 
 tag: [[RIA>tag/RIA]], [[エクスペリエンス>tag/エクスペリエンス]]

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