Movable Type/第8回MTプラグイン勉強会 - registryのリファレンスを精読する(1) http://www.ark-web.jp/sandbox/wiki/708.html

Movable Type/第8回MTプラグイン勉強会 - registryのリファレンスを精読する(1)

第8回はMovable Type Registry Referenceをじっくり読んでみることを行いたいと思います。長くなるので第9回とわけてやろうと思います。

[edit]

動画(Ustream)

勉強会の模様をアップしました。

Ustreamのチャンネルはこちら。
http://www.ustream.tv/channel/mt%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%82%A4%E3%83%B3%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A

[edit]

ご感想・ご質問など

ご感想、ご質問などあればお気軽にどうぞ。頂けるととても励みになります。


[edit]

勉強会で解説したプログラムコードのダウンロード

[edit]

ネタ

[edit]

日時

[edit]

ちょっと復習

MTではplugin本体のファイル(クラス)はMT::Pluginを継承し、MT::Component->MT::Pluginと継承しているinit_registryメソッドをオーバーライドして、registryメソッドで独自設定をMTのグローバルレジストリにマージします*1

init_registryメソッドは各プラグインがnewされる際にコンストラクタの初期化処理でコールされます。
以上から、init_registryメソッドをオーバーライドしてregistryメソッドを使うことでプラグインの独自設定を行うことができます。

例えば、以下は__mode=list_productsという管理画面を追加する設定例。

sub init_registry {
  my $plugin = shift;
  $plugin->registry({
    'applications' => {
      'cms' => {
        'methods' => {
           list_products => 'ProductsManager::CMS::_list_products',
        },
      },
    },
  });
}

registryにできることを調べることで、プラグインでできることを網羅的に把握できるのではないかと思います。

[edit]

Registry Syntax

registryはplugin内でメソッドに指定する方法以外にもconfig.ymlという名前でYAMLで書いてあげることもできるようです。

RegistryのSyntaxが解説されます。

[edit]

scalar

既存のkeyと同じkeyの値が指定されると上書きされる。

[edit]

array

既存の同じkeyの値が指定されると、当該keyの既存の値群にマージされる。

$registry = {
    urls => [
        'http://somedomain.com/foo',
        'http://somedomain.com/bar',
        'http://somedomain.com/baz',
    ],
};

次のようにも書ける。

$registry = {
    urls => 'http://somedomain.com/foo',
    urls => 'http://somedomain.com/bar',
    urls => 'http://somedomain.com/baz',
};

Perlの配列アクセスと同じ方法でアクセス可能。

$registry->{'urls'}->[0] # is http://www.soracger.com/blog/
[edit]

hash

Hashは他のHashを含むことができる。registryそのものもhashで表現されている。
より複雑な構造を表現することに利用できる。

$registry = {
    permissions => {
        'system.create_blog' => {
            label => trans("Create Blogs"),
            group => 'sys_admin',
            order => 100,
        },
    },
};
[edit]

handlers

イベントが生じたときにこれを処理する関数。値はcoderefを指定する

[edit]

coderef

関数リファレンス。人まとまりの処理(関数)、その参照を指定できます。
指定方法は以下の通り。

[edit]

Registry Keys

registryで指定できるkeyとその解説。

[edit]

name

登録するコンポーネント*2の名前

[edit]

class

登録されるコンポーネントのパッケージ名。
このパッケージ(クラス)にはコンポーネント登録のために必要な全てのビジネスロジックが書かれている必要があり、Movable Typeがコンポーネント自体も含めて初期化するとき、このパッケージは自動的にロードされる。

# 具体的な使い方がよくわからない^^;

[edit]

author

作者名

[edit]

version

バージョン。ユーザに対して表示するバージョンナンバーとして利用される。また、インストール済の同じコンポーネントのより新しいバージョンが存在するかどうかの判定に利用される。

バージョンは正の浮動小数点数で表現する。lettersやspecial charactersは含まないようにすること。

# おそらく新しいバージョンの判定で数値の大小で比較するからと思われる。

正しい例

1.0
2.05
0.03

誤った例

0.45a
version 3
1.42.1
[edit]

schema_version

カスタムデータタイプを定義するコンポーネントを使う場合はschema_versionを指定する必要がある。versionと同じくMTがロードされる際に都度コンポーネントのshcema_versionと記録しているschema_versionが比較されてアップグレードが必要であれば、アップグレード処理が走る。schema_versionに指定する値はversionと同じく正の浮動小数点数。

[edit]

object_types

コンポーネントがオリジナルのデータベーステーブルが必要な場合、object_typesを利用できる。MTのコアのアップグレードもこの仕組みを利用している。object_typesのkeyはデータ型名(data type name)、valueには紐付けるパッケージ名与える。valueに指定するパッケージにはそのパッケージが必要とするビジネスロジックの他にデータベース構造の定義が書かれている。

$registry = {
    version => MT->VERSION,
    schema_version => MT->schema_version,
    object_types => {
        'foo' => 'MT::Foo',  # Custom data type
        'bar' => 'MT::Bar',
    },
};
package MT::Foo;
use strict;
__PACKAGE__->install_properties({
    column_defs => {
        'id' => 'integer not null auto_increment',
        'blog_id' => 'integer not null',
        'title' => 'string(255)',
        'text' => 'text',
    },
});

既存のObject Typesを拡張することもできる。

MT::Entry(data type name = entry)にratingという属性を追加する例。

$registry = {
    object_types => {
        'entry' => {
            rating => integer,
        },
    },
};

アップグレードを実行させるにはschema_versionをあげてMTのアップグレード機能を呼び出す必要がある。

[edit]

object_drivers

※ドキュメント化はされているが現状機能していない

Custom Object Driversの利用

[edit]

permissions

(次回)

[edit]

config_settings

例)

config_settings => {
    'AtomApp' => {
        type => 'HASH',
        default => 'weblog=MT::AtomServer::Weblog'
    },
    'DefaultEntryPrefs' => {
        type => 'HASH',
        default => {
            type => 'Default', # Default|All|Custom
            button => 'Below', # Above|Below|Both
            height => 162,     # textarea height
        },
    },
    'DefaultLanguage' => {
        default => 'en_US',
    },
},
type
コンフィギュレーション設定のデータタイプを指定する。SCALAR、ARRAY、HASHから指定可能。SCALARがデフォルト(未定義の時はSCALARが選択される)
default
未定義の場合に使うデフォルト値。type=HASHの場合は
path
mt-config.cgiに記述された設定に相対パスがある場合に、これをフルパスに書き換えるかどうかの指定。1/0のbooleanで指定する。

設定の記述例)

PluginSwitch foo=bar
PluginSwitch baz=boo
Schema 1
Schema 2
Goozer abc

※ PluginSwitchはHASH、SchemaはARRAY、GoozerはSCALARタイプのディレクティブの設定例

[edit]

text_filters

(次回)

[edit]

次回予定

次回は引き続きRegistry Referenceを見ていきたいと思います。

投稿者進地 | パーマリンク | コメント(0)

| append.gif

tag: Movable TypeMTMTMTPlugin勉強会


*1 Movable Type/第3回MTプラグイン勉強会 - MVC風アーキテクチャ実装例・続き コントローラとビューを参照
*2 コンポーネントって言葉が急に出てきたけれど、おそらくregistryに指定するデータ構造をまとめて呼称していると思われます。ので、プラグイン開発の範囲においてはコンポーネント≒プラグインで読み替えて問題ないかと。
*3 もう一つは何かよくわからない

トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2008-07-14 (月) 23:51:39 (5757d)

アークウェブのサービスやソリューションはこちら