アークウェブのブログ

「旅行サイト」と呼ばれるものは、大きく分けて以下の3つに分類できます。

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・検索系
ホテル、レストラン、イベント情報などの検索がメインのサイト。大手旅行代理店が行っているのは主にこのタイプ。

・クチコミ系
SNS要素を取り入れたクチコミ（WOM）をメインとしたサイト。英語圏では"Social Networking Travel Web site"とも呼ばれる。

・スケジュール系
目的地、予算などから旅行プランを提案してくれる、最近増えてきたWeb 2.0的サイト。国内では事例がほとんど無く、まだまだこれからといった状況。

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旅行サイトの中で世界最大手と呼ばれているのがExpedia.com。

大手航空会社の時刻表を収録し、目的地と希望日時を入力すると旅行プランや金額が自動表示され、スケジュールの作成から航空券の購入までを簡単に行う「ダイナミックパッケージ」を提供。

他のサイトより優れているのは、旅程を決めると目的地のホテル紹介が自動的に行われ、続いてレンタカー・現地ツアー情報なども紹介されるという点。
ユーザーにとっては必要な情報がストレスなく提供されることになるのでまさにWeb 2.0的旅行サイトと言えますね。

※ただし、ホテル代などが大手旅行代理店やオフィシャルより高い場合もあるとのことですが…

その他、国内外の主な旅行サイトについて調べてみました。

■国内の主要サイト

・フォートラベル

日本最大級の旅行者参加型コミュニティサイト。
旅行者が投稿したクチコミ情報や写真などを共有し、ホテルの予約フォームへと誘導。
あくまでも「誘導」であり、完全なマッシュアップというところまでは行っていない。

・地球の歩き方トラベル

航空券、手配旅行をはじめ鉄道パスなど個人旅行に必要な商品を販売。
将来的にはワンストップ・ショッピング・サイトを実現するとのことだが、クチコミ情報などは別サイトで展開しているところが惜しい。

■海外の主要サイト

・Kayak

旅行情報を集約、最適なプランを作れる検索サイト。
Expedia.comより優れている点は、飛行機や宿泊、レンタカーなど旅行関連の事業者を検索、一度の検索で最も適切な価格のサービスを見つけ出し、ユーザーが望むものを予約できる点。

※参考記事
http://japan.cnet.com/column/ehub/story/0,2000065901,20247447,00.htm

・Gusto.com
旅行体験や計画、画像を多くの旅人の間で分かち合おうという目的で開設。
参加者の最新ブックマークを共有することもでき、ReviewsとBlogsからは、最新の投稿を読むことができる。

・SideStep
600 の航空会社と150,000軒のホテル、30,000カ所のレンタカー・オフィスなどを検索対象としている。

・Travelpost.com
ホテルの口コミ情報がメイン。一般的な旅行情報投稿「travel blog」も充実。

・Tripmates.com
自分のホームタウンや旅先の情報を写真を添えて書き込める参加型旅行コミュニティ。

クチコミ系、スケジュール系サービスは国内ではまだまだ事例が少ないですね。

Web 2.0的旅行サイトとしては国内ではフォートラベルが最もそれに近いようですが、ホテル・レストラン・航空券・パッケージツアー・鉄道・レンタカーなどなど個人旅行に必要な商品を提供する「ワンストップ旅行サイト」までは実現していません。

そんな中、冒頭に紹介したExpedia.comが先月末に日本でサービスを開始しました。

・エクスペディア
http://www.expedia.co.jp/

日本版Expediaでは、サービス開始当初は海外ホテル予約のみで米Expediaの最大のウリである「ダイナミックパッケージ」に関しては提供しないようですが、

・世界の主要都市を網羅した30,000以上のホテルを選択
・英語版にもある5つ星評価、ユーザー評価が掲載されている
・一部のホテルで施設内を360度見回せるバーチャルツアーを利用できる

とのこと。

将来的にはダイナミックパッケージも導入されるかと思われますので国内のオンライン旅行業界の競争がさらに激化することが予想されます。

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旅行者のニーズが多様化する中、「旅行コンシェルジュ」とも言える旅行サイトの進化（Web 2.0化）は今後ますます目が離せない状況ですが、現在は個人あるいは少人数での旅行を主としたサービスがほとんどですので、日本でニーズの多い社員旅行や修学旅行などの団体旅行に特化したサービスも今後充実して欲しいと思います。

来年の社員旅行では、そういったサービスを実際に利用し、検索から予約購入までのレビューをお届けできれば良いですね。