日本のNGO・NPOの「スマホからの寄付」対応状況は?(+4つの気づき)

数日前に読んだ「 非営利団体に大きなインパクトをもたらすかもしれない4つの新技術4 Emerging Technologies That Could Greatly Impact Nonprofits )」という記事で、以下の4つのトピックが挙がっていました。

ふむふむ...と通り過ぎようと思ったのですが、ふと気になったのが「モバイル端末からの寄付」という項目です。
英語圏ではたとえばCheck-in For Goodのようにスマートフォン経由の寄付を簡単にするポータル型アプリなども登場してますが、日本ではどれくらいのNGOやNPOがスマートフォンからの寄付に最適化したページを持っているんだろうか? をちょっと調べてみました。

日本の主なNGO・NPOのモバイル寄付対応状況

団体は思いついた順に適当にピックアップしたもので、○が対応済み、×は未対応の団体です。チェック日は2004年2月13日です。(2回チェックしましたが、間違いなどあればご指摘ください。)

(だいたい対応状況がわかってきたので、この辺でストップしました。)

モバイル寄付機能の有無をチェックして気づいたこと

「寄付を考えている閲覧者」の目線で各団体のサイトを集中的にチェックしてみて感じたこと、気づいたことをまとめておきます。

つまり、「『寄付』はウェブサイトを開設・運営している最も重要な目的の一つなのですから、ぜひフォームをスマートフォン(やタブレットなど)に対応させましょう」という当たり前の結論なのですが、3つほど改善のアドバイスを載せておきます。

1. PC向けフォームであっても、シンプルなつくりだとギリギリ使える

PC向けフォームでも、コンバージョン率を上げるためにヘッダーを簡略化する、サイドカラムを取る、入力欄を大きくするなどよりシンプルにするという実践をしているケースがあります。こういうフォームは、スマホでもそれなりに使えると感じました。
逆に、フォームのページでも重厚なヘッダーがあったり、2カラムだったりするとスクロールの頻度が多く、中身を理解して入力しようという気は失せてしまいます。
つまり、 重要なページほどある程度シンプルにつくっておけば多様な環境での閲覧・利用に耐える ということですね。今すぐスマホ版の寄付ページをつくることができない場合は、 PC用フォームをできるだけシンプルにすること が応急措置になる可能性があります。

2. 各ページが長すぎるケースが多い

スマートフォンに対応させるため、普通にレスポンシブデザインをやってしまうと避けづらいことかもしれませんが、スマホで見ると「ともかく長いな...」と感じるページが多い。画面の横幅が変わったときにナビゲーション要素などを並び替えるだけでなく折りたたみ型にするなど、要素を圧縮する必要を感じます。

3. スマホ版になるとCTA([寄付]ボタンや[会員になる]ボタン)が目立たなくなるケースがある

ここ数年で非営利団体のウェブサイトの質は向上し、特にCTA(閲覧者に重要なアクションを促すボタンなど)の重要性を十分に考慮した画面設計や要素のデザインが行われるようになってきました。
...が、それはPC版の話。スマホ版サイトになると、なぜかそれが甘いケースが多いと感じます。[寄付]ボタンなどが目立たないケースが多いのです。スマホ対応をはじめてから日が浅く、ノウハウが十分にないせいもあるのでしょうが、まだまだ改善できると思います。


以上、ご参考になれば。 また、アークウェブへの ご相談 はお気軽にどうぞ。