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- 1 (2008-06-18 (水) 15:37:09)
- 2 (2008-06-18 (水) 15:45:15)
- 3 (2008-06-18 (水) 22:05:13)
アクセシビリティメモ/アックゼロヨン・シンポジウムVol.1「アクセシビリティのこれから」メモ
このページは? †
- 2008年6月、日本ウェブ協会主催の「アックゼロヨン・シンポジウム Vol.1」の「アクセシビリティのこれから」というセッションを聴いてのメモ。
パネルディスカッション2「アクセシビリティのこれから」 †
- スピーカー
- 植木真さん(株式会社インフォアクシア)
- 清家順さん(有限会社ユニバーサルワークス)
- 中根雅文さん(サイバー大学 准教授)
- モデレーター
- 森川眞行さん(日本ウェブ協会理事長)
- 注意:以下の内容は、中野がディスカッション中に書いたメモを元にしているので、聞き違いや誤解などがあるかもしれません。
- 植木さん
- (アックゼロヨン・アワードへの応募作品を見て)静的HTMLはレベルアップした。ただ、リッチコンテンツのアクセシビリティは進歩がないと感じた。
- 中根さん
- JISを満たしているサイトが大半で、レベルは底上げされたと思う。が、とてもすばらしい、という水準のサイトはない。JISやWCAGを満たした上で「やれることがないか?」「これをやると逆にダメなのでは?」といった点の検討が必要ではないか。
- たとえば、画像にAlt属性はきちんと付いているが、その内容は?
- ここ数年でスクリーンリーダーがどれだけ進化したかという点を考慮しているのだろうか。このような点は、ユーザーの声を吸い上げる仕組みを持たないと。今のアクセシビリティ対応は、1年後も同じものを作っていれば評価されるという状況ではない。
- 清家さん
- JISのクリアが最高到達点になっている。定量的に判断が可能な基準を満たした上で、コミュニケーションの部分を考えるべきではないか。
- 植木さん
- JISの策定に関わった一人として、例示などが適切ではなかったのではという反省も。たとえばJIS 5-2-d、レイアウトテーブルの使用と読み上げ順序への配慮についての箇所など。
- JISは2009年6月をめざして、改訂作業に入るところ。
- 中根さん
- (スクリーンリーダーや読み上げブラウザ対応の定石として使われる)「ナビゲーションをスキップ」だが、最近は、メニューがリストで記述されているなど適切なマークアップがされている場合には必要ないのでは? とも感じている。
- 個人的には、スキップナビゲーションはあまり使ったことがない。
- 一方、スキップナビゲーションは、目が不自由な人だけでなく手が不自由な人にも便利という面もある。
- OperaはSキーで見出しをスキップでき、ホームページリーダーにも見出し読みのモードはある。ただしhタグでマークアップされていないと動かないので、使わないユーザーも多い。
- 中根さん
- 「どれだけの人に情報を正しく伝えたいという気持ちを、技術であらわす」ことが大切ではないか。最近は「冗長で不十分」であると感じることが多い。
- あるニュースサイトの例。写真にAlt属性はあるが、キャプションと同じ内容が書いてあるので音声ブラウザでは同じ文が2度読み上げられる。どういうことを伝えるべきか、をちゃんと考えて作っているのか。
- アクセシビリティは、予算よりキメ細やかさではないか。
- 中根さん
- トップページがフルFlashで、いきなりデッドエンド(行き止まり)であるサイトが最近増えている。本当にこれはフルFlashでないとできないことなのかな? テキストのリンクを置くことさえできないのかな? と思う。
- Googleで検索すると下層ページは読むことができ、内容も面白そう。配慮が欲しい。
- (どなたの発言か失念)
- 自治体のサイトは、JISをクリアすることが最高到達点になっている印象。コンテンツやコミュニケーションへの配慮が足りない。進歩が止まっている。
- 植木さん
- WCAG 2.0は、2008年4月30日にCandidate Recommendation(勧告候補)になった。あと2候補で、いよいよ勧告になる。
- 原則、ガイドライン、達成基準という構造になっており、Understanding Documents(解説)が付く。
- WAI-ARIA、WAI-AGEなども進められている。